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健康で快適に暮らすための5つのポイント(後半)

これから家づくりをしていこうと思っている人は是非読んでほしい内容になります。

健康で快適に暮らすための家づくり

今回も引き続き、「後悔しない家づくりのすべて」という本を紹介したいと思います。
1級建築士YouTuberのげげさんが書いている本ですね。

前半の内容はこちらになりますので、そちらも合わせて読んでみてください。

https://namonakidesignoffice.com/%e5%81%a5%e5%ba%b7%e3%81%a7%e5%bf%ab%e9%81%a9%e3%81%ab%e6%9a%ae%e3%82%89%e3%81%99%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae5%e3%81%a4%e3%81%ae%e3%83%9d%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%88%ef%bc%88%e5%89%8d%e5%8d%8a%ef%bc%89/

家づくりでは色々なことを考え決めていかなければいけません。

それではいきましょう!


窓はたくさんあるほうがいい?

窓の基本的な考えは、最小限の数を適切な場所に設けるです。

「明るい家にしたいから、窓はできるだけ多く作ってほしい」そんな要望を受けることがよくあります。ただ、窓というのは構造的にも建物の「弱点」になり、たくさん設けるのは好ましくありません。他にも、断熱性能、耐震性、メンテナンス性、収納性、コストパフォーマンスといった点が低下しかねません。

窓本来の役割を考えてみると、4つになると思います。

  1. 自然の光を取り入れる

  2. 景色を取り入れる

  3. 出入りする

  4. 通風をうながす

この4つが満たせれば、窓の数が少なくとも快適に暮らすことは可能だと思います。

なんとなくで窓を増やさないようにしましょう。


吹き抜けはいいとだらけ?

家づくりの定番の要望の一つに「吹き抜け」がありますね。
解放感や空間の広がりができるため、賃貸暮らしからすると憧れの存在です。

ただ、その憧れ「吹き抜け」もなんとなくで計画をすすめてしまうと後悔のもとになりかねません。

吹き抜けがあれば、空間が縦に広がって解放感が出ますし、採光や通風の面でもメリットがあります。1階と2階の空間のつながりもでき、コミュニケーションも取りやすくなります。

一方デメリットは、冬の暖房が効きづらくなります。またコミュニケーションが取りやすい反面、音やにおいの問題があります。プライベート感は弱くなると思います。
構造的にも吹き抜け自体は、弱点になりかねません。吹き抜けの角に火打ちという部材がはいってくることもあります。

何がなんでも吹き抜けが必要かといわれるとそういう訳ではないと思います。広々した空間のつくり方や解放感などは、「吹き抜け」以外でも設計の工夫をすることで、つくりだすことができます。ただ、CMなどによる思い込みやそれ以外のやり方を知らないだけだと思っています。

メリットデメリットを比べて、ほしい暮らしを選ぼう。


無垢フローリングは大変?

注文住宅ならではの仕様が無垢のフローリングだと思います。自然素材ならではの雰囲気と、素足で歩いたときの心地よさは、ほかの素材では得難いものです。

ただし、天然の木材を切り出して使うということで、デメリットもあります。

反りやすく、季節により伸縮しすき間ができることもあります。傷や汚れがつきやすく、へこみやすく、変色もします。床暖房に向かない面もあったり、オイルを塗るなどのメンテナンスも必要になります。

実は、めちゃくちゃ手間のかかる子なんです。
そんな手間のかかる子だからこそ、その恩恵を受けられるわけですね。

僕は子育てに似ていると思っています。ある人はレザーやデニムを育てる感覚に近いという人もいます。

無垢床のデメリットを愛せる人でないと選んではいけない床材かもしれません。


「小さな家」で、豊かなに暮らそう

「サイズを抑えて暮らしの質を高める」この考え方がとてもしっくりきます。

「4人家族なら30坪~35坪くらいはないといけない」なんて誰が決めたんでしょうか?自ら家づくりのハードルを上げている人はいませんか?無理して高く作ることはないと思っています。

僕自身、今は賃貸ですが約60㎡で3人で暮らしています。大きさは18坪程度になりますが、一部屋まるまる使っていませんし、大きさで困ることは今のところありません。

家づくりをしていると、足し算で家づくりを進める方が大半だと思います。そうすると大きな家しかできません。広々とした家ができるかもしれませんが、お金もかかりますし、冷暖房費もかかれば、掃除も大変です。子供が出ていけば部屋はあまり使わない部屋が出てくるかもしれません。

家を小さく作ることで、コストを抑えることができます。その浮いたコストで、質を上げることへお金を使うと、きっと豊かな暮らしを実現することができると思います。


「今だけ」「金だけ」「自分だけ」をやめる

未来を見据えて判断できるようにしましょう。

家づくりのゴールは、「末永く幸せに暮らせる家を建てること」ですね。そのため、自らの視点を現在から未来へと移し「将来どうなるか」も想定しながら、家づくりを進めていく必要があります。

満足して長く住める家を建てるには、3つの「だけ」をやめなければいけません。

まずは「いまだけ」をみて家づくりをすると、きっと将来苦労します。家族構成やライフスタイルが変わっても、生活の質が変わらぬよう、部屋や空間の用途をできるだけ可変的に使えるようにしておくと良いです。

「金だけ」にこだわりすぎるとのもいけません。いくらお金を積んでも方向性や目的を誤ると理想の家はできませんし、反対にイニシャルコストを抑えすぎれば性能などに影響し、心地よく暮らせない可能性もあります。

そして、せっかく家を建てるなら「自分だけ」よければいいという発想は捨てましょう。隣家や周辺地域、地球環境のことまで配慮して建てれば、きっと穏やかな心で暮らしていけると思います。

どんな気持ちで暮らしていきたいか、長い目で考えてみましょう。


最後に

健康で快適に暮らすための10のポイントはいかがでしたでしょうか。

  1. 幸せな暮らしを支える家の「性能」

  2. 「あたたかい家」が家族の命を守る

  3. 断熱材って、どう選ぶ?

  4. 断熱材のグレードアップはしたほうがいい?

  5. 耐震等級は、いくつがいいの?

  6. 窓は、たくさんあるほうがいいの?

  7. 吹き抜けはいいことだらけ?

  8. 無垢フローリングは大変?

  9. 「ちいさな家」で豊かに暮らそう

  10. 「今だけ」「金だけ」「自分だけ」をやめる

これらのポイントを意識すると、家づくりに対する性能の部分が少し理解していただけると思います。何が重要かは人によって違うと思いますが、できれば同じ考え方をした人に家づくりをお願いする方がお互いに良いと思っています。

素敵な出会いを大切にしましょう。

ではまた!

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