見出し画像

「ありがとう」で自分をあふれさす

車で5時間ほど南にドライブした海辺の街に、旅行してきた。

私の住む、田舎町から都会を通ってハイウエイを行き来するのは、はじめ、ちょっとした緊張感が伴う。
でもたいてい、行きはこれから始まる旅行の楽しい予感に、帰りは満足した喜びが私を埋め尽くすので、その緊張感はいずれ、居場所を失ってしまうわけだけど。

今回の旅も、滞在したホテルやレストラン、ショップなどで出会った人たちの気持ちのいい笑顔と、親切で支えられ、毎日喜びと感謝でいっぱいだった。

帰りの車の中では、ただただ、自分の口からひとりでに「ありがとう」という言葉だけが繰り返される。
受け取った素晴らしいサービスや、人々の親切、笑顔を、言葉で出してしまわないと、インプットとアウトプットのバランスが取れないかのように、口から「ありがとう」が溢れ出す。

そうしているうちに、ナビが「前方で事故のため、しばらく渋滞」、というメッセージを送ってきた。

けれど、そんなメッセージに気をとられることもなく、私のフォーカスは自然と、安全運転で道路を走る、他の多くのドライバーたちに向けられた。
この人たちのお陰で私も安全に運転できるんだな、と感謝がわいてくる。

たった一つの事故よりも、他の大勢の安全運転のほうにフォーカスしていれば、「ありがとう」は、いつのまにか「安全運転ありがとう~」を繰り返す歌になった。
それが自分でも可笑しくて。
それでも、その歌は、私の意向とは関係なしに、いくらでも自動的に出てくるのだ。

家に戻って来てしばらくしても、旅のシーンを思い返すだけで満たされる。こんなに幸せな気持ちを、私の店に来る人にも、もっともっと味わってほしいな。

「ありがとう」と言う側から、「ありがとう」と言われる側に。

「ありがとう」の循環。
それは、豊かさの循環。

どんなときにも、豊かさのほうにフォーカスを合わせられるようになったのは、それはきっと、私が日頃から「ありがとう」をずっとずっと長いあいだ口癖にしてきたお陰かな、と思っている。

小さい子が、「お母さん!」と何かあったときにはとっさに呼ぶように、私の口は、「ありがとう」がすぐについて出る。

そして、どんな出来事も、「ありがとう」に繋がっているっていうことが、これまでの体験で十分わかっているからね、

だから、あなたも安心して、「ありがとう」を口癖にして、自分を「ありがとう」で溢れさせてあげてください。


アザラシのカップルが仲よすぎて、ほっこり。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?