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セルフ•ラブのバイブルー喜びから人生を生きる!


全身を癌におかされた著者が、臨死体験をして、こちら側の世界に戻ってきた体験と、そこから得た珠玉のメッセージ。そして、戻ってから短期間のうちにすべての癌が消滅してしまったという、事実にも圧倒されます。私たちの本来の姿、真実の生き方を思い出させてくれる一冊です。

臨死体験を通して、著者のアニータさんはこの本の中で、
愛について、
死について、
今ここを生きること、
繋がり、
信念と気づき、
2元性とワンネス、
時間と空間、
引き寄せ、
純粋意識、
など、深い気づきを私たちにシェアしてくれています。

今回、数年ぶりに本書を読み返してみて改めて、この本のもつパワーに圧倒されます。さすが、スピリチュアルの大御所、ウエイン・W・ダイアー博士が、この本の出版を実現させる立役者に名乗り出たのも、納得です。

私も、この本に初めて出会ったとき、この本こそ、「自分を愛すること」へのバイブルだ、と感動しました。そして友人にプレゼントしたり、勧めてきました。(実際、私も友人の一人から勧められたのです)。

恐れから生きていた過去

さて、物語はアニータさんが 「死んだ」日から始まります。そして、自分が癌になった原因は、「恐れ」にあった、と彼女は書いています。

常に他人から避難されたくない、という恐れから、ありのままの自分を閉じ込めて、表現してこなかった、自分を愛することをしてこなかったからだ、と。
彼女のオリジンであるインド文化のコミュニティで、彼女は幼い頃からそこに馴染めない自分を自覚しては、自分を責め、批判してきたのです。

人から悪く思われないように懸命に努力していくうちに、やがて自分自身を見失ってしまいました。本当の自分や自分の望むことのつながりを完全に絶ってしまったのです。(中略)他人に望まれる人間になろうとし、もはや自分にとって何が重要なのかわからなくなっていました。

けれど、臨死体験の間、彼女は、「愛」そのものである自分自身を発見します。

その中で、そもそもどうしてこの世の中に生まれてきたのか、自分の真の目的について悟っていきます。そしてこれまでの自分を、こんなふうに思うのです。

「自分の歩んできた道のりを見てみなさい。どうして自分にあんなに厳しかったんだろう?どうして自分を責めてばかりいたんだろう?なぜ自分を見捨ててしまったの?どうして自分のために立ちあがって、自分の魂の美しさをみんなに示そうとしなかったんだろう?」

「どうしていつも他人を喜ばせるために、自分の知性や創造性を抑圧してばかりいたんだろう?本当はノーと言いたいのにイエスと言って、自分を裏切ってばかりいたわ。どうしてありのままの自分でいる許可をいつも他人に求めていたんだろう?なぜ自分の美しい心に従って、自分の真実を語ろうとしなかったんだろうか?」

「まだ身体にいるうちに、どうして私たちはこのことが理解できないんだろう?自分にあんなにまで厳しくするべきじゃないって、私はなぜわからなかったんだろうか?」

彼女はずっと、自分で自分をいじめ続けてきたのです。そうとは気づかないままに。

自分への誓い

彼女が死の淵から身体に戻って数日後、自分で歩けるようになった彼女はトイレの鏡で自分の姿を見ます。
目の前にうつる人物がいったい誰なのか分からなかったと書いています。

髪の毛はほとんど抜け落ち、目はくぼみ、鎖骨が突き出ていました。彼女はその自分の姿を見て泣きながら、こう誓うのです。

「どうして、これほどまでの苦痛を自分に与えてしまったのだろうか?なぜこんな苦しみを課したんだろう?」私は悲嘆に暮れました。私自身が、自分に対して行ったのだと痛感していました。鏡のほうへ手を伸ばし、そこに映る涙にぬれた顔に触れながら、2度とこんな目にはあわせない・・・と誓ったのです。

この描写はこの本の中で、私が特に印象に残っている箇所です。

あなたは自分のために、何を誓いますか?

すでに愛の存在


それから彼女は、自分の体験から得た理解に従って生活していきます。いつも自分に正直になり、一番幸せを感じられる方法で生きることを選択し始めたのです。


そして、私たちがこの世界で体験するどんな問題も、たいていの原因は自己批判にあると書いています。自分自身の最悪の敵になることをやめて、自分を愛しはじめれば、周囲との衝突も自然に減ってくると。


多くの人は、愛の存在になるために努力しなければならないと信じていますが、これは二元性の中で生きていることを意味します。そこには愛を与える人と、受け取る人がいるからです。自分が愛そのものだと知ることはそれを超越しています。つまりあなたと私は別々ではないという理解を意味し、もし自分は愛だと気づけば、あなたも愛だとわかるのです。私が自分のことを好きなら、自然にあなたに対しても同じ感情を抱くでしょう。(中略)自分が愛であると知っていれば、他人へ愛を示す努力も必要ありません。私たちは、ただ自分に正直であればよいのです。そうすれば、愛のエネルギーの媒体となり、私たちに触れた人はみんな愛を感じるでしょう。

愛の存在であるとは、

自分の魂をはぐくみ、
自分の欲求を満たし、
自分のことを後回しにしない、

と定義されています。


自分のユニークな本質を表現することは、自分自身への、自分が出会ったあらゆる人への、そして人生そのものへの義務であると理解しました。自分以外のものになろうとすれば、良い状況がもたらされるどころが、真の自己を否定することになるのです。他の人たちは真の私を体験する機会を失い、私自身も人々と真実の関わりを持てないでしょう。本当の自分にならないことは、私がここにやってきた目的を宇宙から奪い取ることなのです。

自分自身であることが、この宇宙が真に調和するために大切なことなのですね。それが、唯一の私たちの義務なのです。

利己主義は自分への愛が足らないせい


アニータさんは自分への愛が強すぎる、ということはない、と書いています。「自分を愛する」というと、自分勝手や、利己主義になるのではないかと、と疑問を持つ人が多いからです。
けれど、他人に対する真の愛情がありすぎる、ということがないように、自分に対しても同じだと。
逆に利己主義は、自分への愛が足らないせいで起こるのです。

自分のカップを、自分に対する思いやりでいっぱいにした時、はじめて他人にも与えられるのです。自分自身を無条件に愛し、素晴らしい存在として敬いと思いやりをもって受け入れられたとき、同じものを他人にも提供したいと思えるでしょう。まず最初に自分を大切にすることがあって、そのその必然的な結果が、他人のお世話をするということなのです。
(中略)
私たちの世界は、自分への愛が少なすぎて、判断や不安や恐れや不信が多すぎるために苦しんでいるのです。もし私たちがみんな自分のことをもっと思いやれば、このような病のほとんどは消えてなくなるでしょう。

セルフラブは世界を癒す、とささやかれるゆえんですね。
自分がどうすれば喜ぶのか、幸せなのか、居心地がいいのか、
もっと、もっと、自分に興味をもって自分自身を楽しみましょう!

大切なのは、今ここであなたが自分のことをどう感じているかです。なぜなら、それがここでの あなたの人生を決定するからです。

最後にもうひとつ、アニータさんのこの本の、おわりの言葉から。


自分や人生についてあまり深刻に考えすぎないでください。
そして、毎日かならずたくさん笑うこと。

この本は、セルフラブ以外、他にもたくさんの気づきをもたらしてくれるエッセンスがたくさん詰まっています。どうぞ手にとって読んでみてくださいね。

最後にアニータさん自身の動画を。
力強い存在感、素敵です。


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