有栖川有栖「46番目の密室」


再読。
オリジナル版を文庫化間もない頃に読んで以来と思うので、20年以上ぶりくらいになるのか。
それでも、案外細部の改訂に気付いたりするので、覚えてるものなのだね。

言わずとしれた臨床犯罪学者、火村英生と親友の推理作家、有栖川有栖(作家アリス)の初登場作。
アリスが火村のフィールドワークにつきあうのはこれが初めてというのは、旧版でもそうだったっけか。
今ではすっかり、警察関係者にも火村の相棒と認識されて、一緒にお呼びがかかったりするからね。

いわゆる「サザエさん形式」で年は取らないまま令和まで来てしまったシリーズだけど、火村が初対面の警視に挑発するような軽口をきいたり、「くそ!」と悪態をついたり、やはりというか、今より若々しい印象。

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