ニーズをつかむ最良の方法 ⇒ (極論)自分が顧客側になってしまう

ニーズをつかみニッチトップ企業へ
〜ものづくり企業の場合〜

ものづくり企業の3つの型

①サプライチェーン型企業
サプライチェーンに組み込まれ部品製造をする下請け企業

②ニッチトップ型企業
特定分野&隙間市場で非常に高い競争力&シェアを持つ企業

③シングルプロセッシング型企業
製造工程のうち一つの工程だけを行う単工程加工企業


現在、①③の企業が、②を目指す動きが強まっている。


自社ブランドを市場で販売したいと考えるのは当然。これを成功させるには何が必要か?

1. 市場ニーズをつかむこと。
2. 社内のコア技術を最大限活用すること。
3. 不足する技術などを外部から調達できること。


よくあること
製品開発を行ったはいいが、結局売れなくて困っているというパターン。改めて、一番大事なのは「市場のニーズ」

「○○で困っているが、あなたの技術でどうにかならないか」と相談されれば、その相談内容がすなわち「ニーズ」。

もちろん、自分が顧客側になってしまえば、相談される前段階で、「ニーズをつかむ」ことが可能。


(事例)

『大手商社が製作した日本一の大観覧車』

「商社が観覧車作ったの?」が駅広告を見た第一印象。鉄のバリューチェーンだと、最後の「需要者」なわけで。

大阪のエキスポシティにある日本最大の観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL」は、大手商社「阪和興業」が元請として設計・製作・施工を実施
※アライアンス先:徳機株式会社、宇部興機株式会社

「阪和興業」とは、
創業:1947年(創業71年)
社員数:1,306名(連結:3,576名) ※18年3月31日現在
売上高:1兆7911億円 ※平成30年3月
経常利益:255億円
⇒「独立系商社」である  ※財閥系/メーカー系ではない

第8次中期経営計画のテーマ
“S”へのこだわり
①Steady:既存の事業基盤から得られる収益の確保と強化
②Speedy:グループ企業や国内外の戦略投資からの投資効果の早期実現
③Strategic:戦略的投資の継続による追加収益機会の確保

大観覧車について
独占市場に新規参入すると、発想が斬新なようで
・日本初の国土交通大臣認定観覧車
・ 全面シースルーのゴンドラ
・多くの観覧車で禁止されている飲料の持ち込みも可
・ 観覧車全体の外観が白い理由 ⇒ ビジネス活用が狙い
色鮮やかにライトアップが映えるようにする以外にも、ゴンドラをラッピング広告で覆う増収策にも取り組む。
※産経ニュース記事参考

身近な商社なので、調べてみた。学ぶことがありそう。“独立系”で頼れる会社もないから、経営方針&経営理念を明確に、71年も続いてるのか。

領域幅を広げ&取組む層を深めていくことはとても大事


営業品目: 鉄鋼、鉄鋼原料、建材、非鉄金属、石油、化成品、食品、木材、セメント、機械の国内販売および輸出入