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マードックの核家族普遍説に対する考察

マードックの核家族普遍説において重要な2点について学ぶことができた。


「ジョージ・マードック」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2020年10月20日0時(日本時間)現在での最新版を取得。


1つ目は、「各家族は普遍的である」ということ。

2つ目は、「核家族には、性、経済、生殖、教育という4つの機能が存在する」ということ。

初めて聞いた説だったため、最初こそ若干の驚きがあったものの、日本の直系家族が2つの核家族が連結したものという解釈を知り、合点がいった。

例えば、日本の直系家族で子供が産まれた場合に、その子供から見た祖父母が育児を手伝うというよくある構図は、一方の核家族が他方の核家族の育児を手伝うという解釈になるのだと理解できた。

また、核家族にある4つの機能について見ても、マードックの核家族普遍説は端的で分かりやすいと感じる。

ただ、たった2名の男女(ここでは父母)が、性、経済、生殖、教育の4つの機能を担うというのは、少々荷が重いように思う。

核家族単位で見れば、単一の核家族が4つの機能を双肩で支えるという構図になるのだろうが、やはりそこには複数の核家族間の連結があり、核家族同士の助け合いが存在しているのだろうと考えている。

マードックの核家族普遍説は、基本単位を前提としているため、要素論の考え方に近いと解釈している。その上で、基本単位同士の結びつきを無視してはならないと考えている。

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