仏教について 「改善か 信仰か~激動チベット3年の記録~」の感想(その2)

唐から日本に仏教が伝来したのは、飛鳥時代の西暦750年頃だといわれています。

当時、聖徳太子が残した文書の中にも「唐の皇帝は仏教による政治を行なっていて素晴らしい」というような内容のことが書かれてあるそうです。(NHK「英雄たちの選択」より)

中国が大帝国として最も繁栄したのは唐の時代だと思いますが、その唐の時代では仏教による政治が行われていました。

しかし現在の中国は、宗教を否定しています。宗教の自由は認めているそうですが、中国共産党員になるには、無宗教でなければならないそうです。

そしてチベットではチベット仏教を弾圧し、聖地を観光地にしています。そして最も神聖な鳥葬すら、見世物にしています。宗教を冒涜しています。

奈良の斑鳩の里にある法隆寺に「玉虫厨子 捨身飼虎図」がありますが、これには、釈迦が前世で、飢えた虎に我が身を与え、虎を助けた話が描かれています。

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鳥葬も、生きている時は他の生き物の生を頂いてきたのだから、死んで魂が抜けて肉体となったら、最後の功徳としてハゲワシに肉体を与えよう、ということなのだそうです。

そういう意味を理解もせず、ただグロテクスな見世物として見学するのは愚かなことです。

中国ではかつて、孔子や孟子が出て、儒教や朱子学が生まれました。日本も長い間、そのような中国の文化から大きな影響を受け、中国に憧れ、尊敬してきたのだと思います。

しかし現在の中国共産党が率いる中国の姿には、大変疑問を感じます。

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