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2023年にやること(1月31日抱負)

もう1月末ですが、あけましておめでとうございます。本年も、昨年に引き続き、3つのお仕事に励んでいきたいと思います。つみき設計施工社、東京大学研究員、The Red Dot Shoolです。今年の一番大きな動きは、建築の学校を立ち上げること。1年の終わりにまた振り返ることができる様に、学校の立ち上げ含め、今年やることをまとめておきたいと思います。

つみき設計施工社

2010年7月に創業してから丸12年が経ちました。「ともにつくる」を合言葉に始めた参加型リノベーションを、変わらずやり続けています。わたしたちが住み働く市川市内で、現在設計中のものも含めると60か所を越える場所を、すべて参加型リノベーション・DIYワークショップを通じて、この町に住むみなさんとつくってきました。実践を続け、市川市内で100か所を越えるときが来たら「つみき設計施工社・第一章」と呼んで振り返りたいと思います。その時には、みなさん一緒にお祝いしてください。

DIYワークショップという活動形態もだんだんと日本各地に広がっている様に感じます。書籍「ともにつくるDIYワークショップ」の出版から4年が経ちますが、コンスタントに購入いただけている様です。実践の場で活用いただけているとしたら、うれしい限りです。

昨年末には、「市川市景観賞」や「これからの建築士賞」などの賞もいただく機会にも恵まれました。今年も、建築を「ともにつくる」ことを一生懸命続けていきたいと思います。

東京大学研究員

2021年から東京大学建築生産マネジメント講座・権藤研究室にて研究員として働いています。具体的には、「つくるとは」というタイトルの連続講義をさせていただいています。主に建築分野で、頭と体の両方を使って「つくる」仕事を生み出す実践者たちの、生の話を聞いてみようというものです。連続講義の詳細は、こちらのページをご覧いただければと思います。

アメリカ・ユタ大学でデザインビルド教育を実践する山本さんのお話@加子母明治座

毎回2名の実践者を迎えて計10回のレクチャーを行い、全国から毎回50名から時には100名を越える方々に聴講いただきました。現在は、今までの講義の一部を基にしながら、本づくりを行っています。考えるだけでない、設計するだけでは終わらない、その手で「つくる」仕事の楽しさ(そして苦み)を、建築を学ぶ・実践する方々に伝える本です。学芸出版社より今年末あたりに出版される予定ですので、楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

連続講義「つくるとは」は、現在は書籍づくりのため半年間のお休み中ですが、今年の4月からまたパワーアップして始動する予定です。どんな方とどんなお話ができるか、妄想に妄想を重ねています。

また、研究活動としては、建築の世界への「素人の介入」を研究しています。住総研というところから研究費をいただき、素人が生み出す建築の新しい仕事について昨年から調査をしています。今年の後半に論文を発表する予定です。

2022年末に権藤研究室で行った講義内容スライドの一部

The Red Dot School

今年もっとも大きなチャレンジは、建築のデザインビルドスクールを立ち上ることです。The Red Dot Schoolという建築の学校です。主な舞台は、わたしの故郷の三原市にある、鷺島(さぎしま)という小さな島です。世界中・日本中で建築などを学ぶ学生がこの島に集まり、デザイン・ビルドを通して、新しい未来をともにつくります。The Red Dot Schoolという名前は、この島に集まった学生たちの出身地を世界地図に示したときに、Red Dot(=赤ポチ)でいっぱいになった地図をイメージして名付けました。

The Red Dot Schoolウェブサイトから

2023年には、ワークショッププログラム開催を今年の5月と9月に計画しています。まもなく情報をリリースできる様、パートナーのブライアンと一緒に準備を進めています。ぜひこちらのウェブサイトをのぞいてもらえたらと思います。https://thered.school/

鷺島は、幼いころに両親や兄と一緒に釣りや海水浴で何度も通った場所です。大人になってからは、なかなか行く機会もありませんでした。鷺島にかかわるきっかけになったのは、2018年に日本建築設計学会さんにお声がけいただき、アジア各国で建築を学ぶ学生たちとワークショップをやらせていただいたことです。

わたしにとって、瀬戸内海の静かな海に浮かぶこの小さな島は、世界でもっとも美しい場所です。夜の浜に静かに打ち寄せる波の音を聞いては、幼いころに通ったこの場所で、世界中から学生が集まる学校を立ち上げることの意味を考えています。

スタートアップで全然資金もないですが、世界で最もクリエイティブな建築教育の場をつくります。12年前につみきを立ち上げて以来の大きな挑戦です。どうか、新しい挑戦を応援してもらえたら嬉しいです。

お茶しましょう

ようやくコロナも落ち着いて、今年は直接会ってお話をする機会を増やしたいです。忙しそうに見られがちですが、積極的に暇にしています。お茶でもお昼でも誘ってもらえたら嬉しいです。本年もどうぞよろしくお願いします。

河野直
2022.1.31


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