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7月7日

それは
八月の坂道だった
あの引っ掻き傷は
かさぶたになって
弱い心をえぐってゆく
きらいな色を好きになった
それでも雨は苦手だった
うまくいかない日
慣れない空気
それでもあなたを頼りに
生きてこれた
哀しいくらいまっ青な
空の下
遠い日の歌が
聴こえてくる
眩しい真昼の線路沿い
陽だまりのなかの水たまり
癒えない傷
戻らない心
また明日になれば
綺麗な空が広がっているのに
込み上げるように
哀しみにかわってしまう
あの夏のピアノが
今年もまた鳴り響いている

#詩

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