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【読書】 今週の本 8月2日

  那珂です。
 
  今日で自宅療養最終日。毎日更新とはいきませんでしたが
  読んで、書いての数日間でした。

  後半は熱も下がり、だいぶ楽にはなりましたが、
  においがしないだけではなく、倦怠感、咳が長引いている感じです。

  明日から職場復帰ですが、ちょっと不安でもあります🫤

 今日は、6冊です。

こんなの見つけたので、一緒にどうぞ ♪


1 『日本アニメ史 手塚治虫、宮崎駿、庵野秀明、新海誠らの100年』 津堅伸之 著 中公新書

 学術論文的なものが読みたい方に。大学生、高校生で「夏休みのレポート」を書かなければいけない人には、最適です。

 アニメーションが日本に伝わった江戸時代後期から現在までのアニメ史を見通すことができます。朝ドラ「なつぞら」で描かれていたアニメーション制作会社がどういった経緯で出来上がっていったのかなど、「あーそうだったのか」がたくさん見つかる一冊でした。

 私のアニメ歴がどうやってできあがっていったのかを探ることもできて、大変読み応えがありました。


2 『わいせつ教員の闇 教育現場で何が起きているのか』 読売新聞取材班  中公新書ラクレ

 先生方は、世の中を知らない。とよく言われます。教員の当たり前を疑うことも必要です。一昔は許されていたかもしれないことでも、今は許されないのです。本来は、許されてはいけないことだったのに。

 「一方的な力関係の元での「合意」は、本当の合意ではない。」

 このことは、男性であれ女性であれ、どんな立場であっても自覚しておく必要があると思います。


3 『さっきまでは薔薇だったぼく』 最果タヒ著  小学館

 この人の詩集を見つけると、読まずにはいられないのです。読んでいる最中も、読み終わったあとも、「胸がざわざわ」します。こんなふうに言葉を使えたら良いなと思いますが、それはどだい無理な話。

 不安、悲しみ、嫉妬、ゆらぎ、見せたくない私、本音の私、弱くて汚い私、それを言葉にするには、素人には危険すぎる。最果タヒは、それらの感情にならない想いを言葉にする力を持っている。自分の心をさらけ出しながらも、壊れない、ギリギリのバランスを知っている。

最果タヒの「言葉」は、私にとって、「蓋をして、ガマンしてしまっている自分」の闇の箱を開放できる「鍵」 なのです。


4 『歌集 短歌になりたい』 絹川柊佳著  短歌研究社

 ヤングアダルトの書架にありました。

 この方は、別の名前で、2016年「いつも明るい」30首で第59回短歌研究新人賞を受賞しているはず。

 高校生活、大学生活で詠んだ歌をまとめた歌集です。

 表紙の絵もあまりしっくりこない感じで、私の好みではありませんでした。

 でも、若い人が「自分も短歌を詠んでみたい」と思うきっかけにはなるかもしれません。


5 『ファミリア・グランデ』 カミーユ・クシュネル著 土居佳代子訳 柏書房

 フランスの有名人一族の中で行われていた「近親姦」の告発書です。

 祖父、祖母、母、父、継父、叔母、その一族を取り巻く上流階級の大人たち。「自由」の名のもとに、「私の弟」を繰り返し陵辱した継父。その事実を知りながら、母へ伝えることもせず、弟を「見捨てた」私。その罪の意識は、私自身の中に蛇のように住み着き、大切な家族を蝕んていきます。

 子どもが大人の「性の慰み者」となってしまうことは、「秘密にするべきこと」だったのか?「それは当たり前に家庭内で起きうること」なのか?

 母も、「私」も法律学者、継父は政治家、そんな立場の人間がひたすらに「隠そうとした秘密」が「近親姦」だったのです。

  この本の出版をきっかけに、継父は職を追われた。その事実を知りながら子どもを性被害から守ることをしなかった大人たちは、法曹界、政治の世界から追放されることとなった。マクロン大統領が、「子どもに対する性犯罪の声明」を発表するきっかけになったのも、この本なのです。


6『Webライター入門 副業・プロで稼ぐための50の基礎知識』 技術評論社

 ネットで文章を書くために、何かヒントになればと思って読んだのですが、私にとっては、あまり目新しい情報はありませんでした。

 広く浅く、知識を得たい方には、良いかもしれません。


 積ん読の本が、無くなってしまいました。

 いつ、補給に行こうか。 悩ましいところです。


 



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