『親密さ』 なんで彼女はインタビューを始めたのだろう。


映画をガシガシ見ては良かった〜って言い、見てはよかった〜と言う感じで、消費はしたくないと思っていて。咀嚼したい、うん、血肉にしたい。という思いで、書いてみたい。


『親密さ』で、急に演出担当になった彼女は、本読みとかじゃくて、インタビューを始める。なんで?なんでたろう。


お前らの弱い部分が魅力的なんだ。(多分そんな感じ笑)彼女の彼は言った。なんだろう。それを出せる、普通に出す場所を作りたかったのかな。


インタビューの初めに、あなたは私ですか?という問いから始まる。なんだろう。自分とその人の違いを意識させるために?


話はずれるけど、なんか、なんか、最近濱口ワールドに足を踏み入れてみたら、call me by your name を思い出すんだよねえ。日本語で訳すと、『君の名前で僕を呼んで』

なんだろう。わからないけど、この映画は彼が彼に自分を求めていたのかもと思った。自分が持っていないものを人に求めて、自分が持っていないものを持っている人に惹かれるってこう言う事なのでは。


話は戻るけど、やっぱりインタビューを通して、何か深まっている感じがしたんだよなあ。広島出身の男の子のインタビュー。印象的だったな。


あとあのカメラの撮り方も。向かい合ってる様子じゃなくて、登場してる人達がまるで私にに話しかけているようなんだよね。

ドライブマイカーの家福さんと高槻の会話、2人が話している様子を撮っていたのに、次第に高槻が、正面から話しかけてくる撮り方に変わっていた。じっと、じっと問い詰めてくる感じ、あった。次第に自分に問いかけられてくるように錯覚してくる。


いやいや、脱線したな。

えっと、その人に耳を澄ませてみる。正面から向き合って話してみる、そうすると、その人の仕草、様子、全てがこちらに迫ってくる。で、話す側も聞いてくれる人がいる事で、自分の輪郭をより感じながら、自由になっていく。弱いところ含めて、ね。


そう、彼女はそれを待っていたのかも。




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