プロとして

大学受験の面接で

私は、地方の国立大学教育学部を卒業した。最初は別の大学を志望していたが「教員になるなら、ここがいい」と高校3年時の担任である佐川先生に勧められて決めた。しかも、佐川先生は、他の先生から大反対を受けたにも拘わらず、私を推薦入試に推してくれた。センター試験を使う推薦だったが、私はセンター試験を大失敗して、予想よりも50点近く低かった記憶がある。一般だったら、もしかしたら危なかったかもね。というわけで、佐川先生は私の大恩人だ。お元気だろうか。
さてさて。私が受けた教育学部の推薦入試は、センター試験+面接で行われた。面接は確か、4人くらいの集団面接だったと記憶している。最初は「教員を志したきっかけは?」というような質問だった。私が中学校時代の野崎先生の話をしたところ、「は?じゃあ、小学校じゃなくて中学校の先生になりたいの?」と圧迫面接みたいな冷たい返しがきたので私は腹が立ち、
「きっかけであって、全てではありません」
と不機嫌に答えた記憶がある。よく合格したものだ。
もう一つ、よく覚えている質問がある。
「あなたは体罰は必要だと思いますか」
だ。
他の受験生は自分の経験から「体罰も、愛があれば、心に響く」とか「子供を怖がらせて動かす教師にはなりたくない」とか答えていたと思う。一方、ひねくれ者の私はこう、答えた。

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