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農業と環境保全

来週から寒波が来ると予報されている福岡は今日冷たい雨が降っています🍃☔️

今日はWWFジャパンの身近な水辺保全講演会に参加してきました。
主催と会場である「まもるーむ福岡」は、定期的に身近な自然環境の保全に取り組む市民、NPO、事業者等交流を行っているようです。

パンダのマークで有名なWWFですが、1961年にスイスで設立され、現在では100カ国以上で活動している環境保全団体です。
2100年までに世界の生物多様性を2010年の水準まで回復させるべく活動されています。
(回復させるのが目標って、かなり深刻ですよね…失われた多様性を元に戻すには時間がかかるようです。)

*生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのこと。
地球上の生きものは40億年という長い歴史の中で、さまざまな環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。これらの生命は一つひとつに個性があり、全て直接に、間接的に支えあって生きています。
生物多様性条約では、生態系の多様性・種の多様性・遺伝子の多様性という3つのレベルで多様性があるとしています。(環境省HP)。

陸上の生物、海水の生物、淡水の生物…

どれが一番減少しているかというと、ダントツで淡水の生き物が世界でも日本でも同じ傾向のようです。

日本ではコメの需要が毎年10万トン減少しています。
さらに宅地などの開発や整備水田(用水路のコンクリート化等)が進んでいます。
昨今、農業の担い手不足や資材高騰の課題がある中で、農業の発展と生物多様性を両立するには様々な問題が浮かび上がります…。

用水路のコンクリート化で効率的に水を田んぼに供給できるようになった反面、素掘りで生息できていた生き物は減少してしまった。

そんな中で、平成27年5月ラムサール条約湿地に登録された佐賀県東よか干潟付近の農地では、「シギの恩返し米」というブランド米が生産されているようです。
地域とJA、行政、大学、IT企業等が連携し、 安心安全で持続性のある農業や環境を大切にする地域活動等をとおして、人とシギたちとの共生を目指す取り組みが紹介されました。


美味しいことを大前提に、通常の栽培よりも病害虫・雑草管理に手間がかかる為、価格は高めとのことですが、消費者的な貢献として食べること、選ぶことを心掛けたいですね。
(私の地元兵庫のコウノトリ米や大学時代に携わった岡山ダルマガエル米等もあるなと思い出しました🌾)

会場とオンラインで参加者の情報共有もあり、様々な価値観を感じました。
その中で選ぶ力(FSC認証、NSF認証、トレーサビリティ等)はこれからの時代の中で重要になってくると改めて考えさせられました。

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