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江戸時代のベーゴマ発掘(ベーゴマ考28)

2013年
番組きっかけで
江戸時代のベーゴマの再現方法をその後も
調べていた

そして

『大坂城下町とその周辺から出 士した バ イ ゴ マ (独 楽 ) に つ い て』

という、大阪市歴史博物館の池田氏の論文にたどり着いた。

.......なんてこった。
番組の前にたどり着きたかったw

池田氏の論文

いままで、
バイ貝の食痕とみられて
打ち捨てられていたバイ貝の殻に
意図的な加工跡がみられたことから
研究、江戸時代のバイ独楽を職人が加工した跡だと結論づけて、
大阪歴史博物館の寄稿にて発表、
展示されたものだった。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/omhbull/9/0/9_1/_pdf/-char/en

しかし、
日程が合わず
発掘したものの展示を見ることを出来なかった。

うーん
研究の為にはこれは見ないといけない。
というかみたい。

どうしよう
と考えて
問い合わせ、
歴史博物館に問い合せた。
で、
資料として研究のため閲覧申請

許可を貰い

収蔵庫に見に行ってきた。

府内某所
こんな所にという場所に
収蔵庫はあり
実際の発掘物を見せていただいた
池田氏は移動されており、
お電話でお話だけさせていただいた。

武家屋敷から発掘されたバイ独楽

発掘された
バイ独楽。

表面を砥石で研いだのだろう。
わかる。わかるぞ!
このあと調整がめんどくさいなぁって思ってたんだろうな。
そんでもって、
このまんま安価で庶民ちゃんにうるか
(いいか、この後の工夫の余地は残しといてやるから、自分で色々詰めたりやってみなさい。
私がめんどくさいのではなく、
あなたの成長をあくまで意識した優しさの
カラバイとして売ってたげよう.......としていたはず。しらんけど)

それとも
めんどくさい加工と調整して
高値で金持ち武家のお坊ちゃんねらいで
いくのか
(お金持ちの子どもたちにも、ばいまわしのおもろさをつたえたいという善意であって、儲けしか考えてないわけではない.......はず。知らんけど)
今の世の中でその感情を理解できるのは
多分私だけだ。

今時空を超えて、職人と職人(なんちゃって)
の思いがリンクする。

そして、これは『あっ!.......やっちまった』
の感情

われてもたー
またわれたー。

いきすぎたんだな.......
痛いほどわかるぞ。
そこまで割れたらあかんやんけー
諸行無常

っポイ
( ̄ー ̄)ノ" ゜ポイッ

ってやったゴミ捨て場を数百年たって発掘されて今に伝えるわけで

けど、感情まで
私は理解するで!
私も何度となくそうなったからw
けど、ヤスリで溝ほったらもう少し失敗せえへんでとは思うで
数百年前の先輩よ

できたー。これいらんやつ( ̄ー ̄)ノ" ゜ポイッ

これは上手く割れて捨てた破片。
これは上手くいったやつやな
ほっとしたよね

そして

形がw
みごとな巻w

小学生男子が喜びそうな形状だが
それの遺物ではない。

これはね
殻に流し入れた
鉛だけ残ったもの。

おもしろいなぁ。
けど、この職人はだいぶ多く鉛をいれてるなぁ。
表面は
蝋や漆などで埋めたんだろう。
いっぱいみせてもらって、
見解などをきかれた

博物館の学芸員の皆様からすると
古いものの知識はあるが
今の遊びの知識がない。
一緒に話すといろんなことが過去と今でつながるから面白い

私から
中間期のバイ独楽の形の名残をみせる
おチョコべーと
関西のバイゴマ(古いもの)を寄贈してきた。
次に展示する時に
ぜひ、繋がりとして今の形を共に展示して欲しいからだ。

そう考えると
色んなとこに寄贈してるな
西宮貝類館も
尼崎市立歴史博物館にも寄贈した。

前回調べても、
ベーゴマ起源平安説は確証を得ない。
いままで、食跡とみられていた貝殻を
もっと古い遺跡から
ベーゴマの加工痕としての認識が広がり
発見されたらおもしろいなぁ。

ていうか、
発掘調査のバイトしたいなぁ。

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