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【Q&A】Q:体が硬い(特に体前屈)のですがどうしたら柔らかくなりますか?

A:脚を浮かせて動かす練習をしましょう

脚は体重を支える役割が一番大切です。
ですから腕に対してとても筋量が多いですよね。

筋肉は求心性と遠心性という大きく二つの収縮様式があります。

腕は体にぶら下がっているような状態ですので、常に重力に対して腕を持ち上げるような形となり、筋肉は縮んで働く求心性が基本です。
この場合、腕に求められるのは強さよりも可動性になります。

下半身は常に体重がかかっていますので、基本的に筋肉は伸びながら働く遠心性になり、求められるのは可動性よりも、逆に動きを制動する安定性になります。
そのため、筋力が強くかつ硬い状態になります。

今回の質問では特に体前屈が硬いということですから、下半身の中でもハムストリングという筋肉が硬いと推測できます。
そもそも、開脚が出来ないとか、前屈ができないというのは当たり前であって、可動性を制限するのが下肢の筋肉は役割ですので、ゆるい方が異常です。
ただ、運動不足によって明らかに正常可動域よりも可動性が低いということであれば、改善する必要はあるでしょう。

この時に注意したいのは、すぐにストレッチという発想に行くことです。
ストレッチは一歩間違えると筋肉を損傷(肉離れ)してしまうので、無理しない範囲という意識が必要です。
僕がそれよりもお勧めするのは、脚を腕のように空中に浮かせて動かすことです。

例えば脚を寝た状態で持ち上げると、脚は床にありませんから腕のように重力に逆らって動かす状態になります。
このような働きは、前述したように求心性の収縮となり可動性を広げる使い方になります。
日常的には使わない方法なので、初めはとてもキツく感じますし、筋肉がつるような感覚になりますが、慣れてくると可動域が自然と上がってきます。

時間がある時にお勧めの求心性の股関節の可動域を高める方法をまとめて、こちらで紹介したいと思いますので気長に待っていて下さい。

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