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だから僕は毎年すぐに満席になるイベント「Rナシンネンカイ」に幕を下ろした

■Rナシンネンカイとは?

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2015年から始まったRナシンネンカイ。僕が経営している株式会社R-proが毎年1月末に行っている、ナゴヤのプレイヤーを集めたトークイベント。どんなイベントかというと、

「ナゴヤにはプレイヤーがいない。ベンチャーが育たない。スタートアップなんてもってのほか。そんな風評にあきあきしていませんか?面白い人いっぱいいますよ、ナゴヤ。そんな人たちが集まる夜がこのRナシンネンカイです。」

と言ったようなリード文を毎回説明に使っていました。要するに「いつも登壇する人が同じ」「イベントに行くと参加者が毎回同じ」という状況に飽き飽きしていた僕が、さらに「ベンチャー・スタートアップが育たない」という風評も覆したいという想いも加えて始めたイベントです。

2016年の様子は「マチノコト」でも記事にしていただいたのでご覧ください。会場の雰囲気を感じていただけると思います。


■2020年はファイナルにふさわしい参加者と登壇者で、過去最高に盛り上がりました!

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Rナシンネンカイは毎年「参加者の中から登壇者を選ぶ」スタイルで、登壇者は普通に参加費を支払って喋っていただくスタイル。代表である私、岡本ナオトとゲスト2名の飲み会の席での会話を周りの人たちが聞いている、というイメージです。もっと言うと、冒頭に「トークイベント」と書きましたが、

ルール
聞きたい人は聞く。
飲みたい人は飲む。
喋りたい人は喋る。

こんなルールで運営していて、みなさんお酒が入ると3/4はトークを聞いていません(笑)各々お酒や食事を楽しんだり、知り合った人たちとの会話を楽しんでいらっしゃいます。そんな自由な感じが皆さんに愛された理由かもしれません。
ちなみに最終回のトークセッション、非常に聞き応えがあるものでした。こんな貴重なトークを半分以上の人が聞いていない!でもそれでOK!というのが面白かったですね。

トークセッション1「面と点のまちづくり。そのプロセスと未来。」
水谷岳史(株式会社On-Co)×森田紘圭(錦二丁目エリアマネジメント株式会社)

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トークセッション2「これからの社会の価値をどう創造していくのか。」
長江祐樹(株式会社トライエッティング)×石黒 泰司(アンビエントデザインズ)

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トークセッション3「「アトツギ」の可能性。継承と展開のリアル。」
戸谷 大地(株式会社ビートソニック)×原薫(株式会社メタルヒート)

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他にも登壇いただきたい方々がたくさんいらっしゃったのですが、時間の都合でこのような組み合わせとさせていただきました。まさに多様な年齢・性別・職業の皆さんが入り混じったカオスな空間が今年も作れたと思います。

■やめる理由はこれ。アンチ・ナゴヤで始まった自分が「ナゴヤらしいプレイヤー」になってしまった。

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冒頭で書いた通り、このイベントを始めた理由が「ナゴヤっぽくないイベントを作りたい!」だったわけです。しかし自分たちも気がついたら「ナゴヤで○○といえばR-proさん」と、おかげさまでご指名をいただくまでになりました。特に昨年、なごのキャンパスの運営委員会として名を連ねたのが非常に大きいように感じます。僕としては今までとやっていることはほとんど変わらないのですが、ナゴヤの特定の場所にドメインを置き、その場所の顔となったわけです(下記リンク参照)。そのイメージが周りにはとても強いインパクトとして刻み込まれたようです。


となるとちょっと待てよ、と。主催しているR-proが一番ナゴヤっぽいプレイヤーじゃないかと。アンチ・ナゴヤのイベントなのに辻褄が合わない。だったら潔く、盛況なうちにこのイベントを閉じようと。そう思ったのです。

■ナゴヤがもっと良くなるために、Rナシンネンカイは次のプレイヤーの手に。

最後のまとめで、「調子に乗っている」と誤解を招くことも承知の上でこんなことをお話しさせて頂きました。

「アンチ・ナゴヤで始まったこのイベントの主催者である我々R-proが、ある分野では『ナゴヤといえばR-pro』と言われるようになってしまった。ここに集まる人にもそういう方々がいる。だったら次のプレイヤーが、僕たちのアンチとしてこういう趣旨の会を開催して欲しい」

そして続けてこんなことも。

「ぜひバチバチやりましょう。憎しみ合うだとかそういうことではなく、適度な緊張感をもって一緒に切磋琢磨していきましょう。それがそのまま名古屋を盛り上げることになるわけだから」


会場では「次は僕たちがやります!」という声も上がっていました。Rナシンネンカイは本当に今年で最後となります。正直最後が盛り上がりすぎて、喉元まで「来年もやりたい!」と言葉が出てきそうになりました。でもそれでは意味がありません。ここで作られたカルチャーが、脈々とナゴヤに根付いて発展していくと嬉しいなと心から思います。
そして、「おかげでこんな出会いがあった!」と感謝を伝えてくださった方もこれまで多くいらっしゃいましたが、僕の方こそ感謝を伝えたいです。これまでRナシンネンカイにご参加頂きましたみなさま、本当にありがとうございました!

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