見出し画像

OBSERVATION FIRST

2020年1月29日〜30日の2日間、デンマーク発のデザインカンファレンス『Design Matters Pop-up in Tokyo』に参加しました。来日した様々なスピーカーがとてもクオリティの高いピッチを見せてくれました。

1日目および2日目にも登壇した、Bang & OlufsenのデザインリードMichael König氏のセッションにて、彼はこのように言いました。

「プロトタイプは、できる限り極に振れ。重要なのは、そのプロトタイピングに学びがあるか、だ。」

学びがあるか。

これはすべてにおいて、究極のObjectiveだなと思います。

“学び“を得るためにつくる

デザイン活動をしていて発生する、このアイディアには価値があるか、という議論。そこで論点となっている価値とは、何についての価値なのかをよく考えてみます。

顧客にメリットはあるか、儲かるか、社会的貢献はあるか、はたまた、自らのキャリア形成における効果はあるか、云々。進むも止めるも、その判断には迷いが生じ、その迷いを晴らすための検証に、さらにリソースが割かれます。

しかし、ひとつのベクトルの価値を考えてみると、とたんに判断の基準が明確になります。それは「そのアイディアに、得られる学びがあるか」です。

「学び」は人にとって最高の資産となると、自分は考えます。その学びがあることで、思考はより深まり、未来にもっと大きな可能性が広がります。

学びを得るため、その視点でものづくりを考えれば、自然と「どのような形にするか」「いかにして手間を省き小さくするか」「どうやって確かめるか」という検討に、ステージを進めることができます。

「観察」ドリブンで動くこと

このような考え方は、自分の中でもう10年以上、重視されています。

学びを得るには、常に、試してみて「観る」姿勢であることが必要です。この機会に、この考え方に"OBSERVATION FIRST"と名付けてみました。観察ドリブンで動く。そのために、つくる。「それに、学びがあるか?」常に自分にそう問いかけながら、行動すること。

引き続き大切にしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?