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新しい時代を迎えた、わたしのいま

オランダに渡ってはや3か月が経ち、2017年を迎えました。2016年は、私にとって大きな変化の年でした。私はすでに40歳ですが、昨年は1年間が10年間に感じられるほど多くの変化がありました。日本からオランダに渡り、新しい生活を始めたという変化が大きいですが精神的な変化も大きいと感じました。こちらに来てから強く心がけるようになったこと、それは「今を楽しんで生きる」ことです。あてのない部屋探しから始まったオランダ生活でしたが、日々のできごとを経験するうちに、たとえ小さな遠回りや足踏みがあっても、必ずいちばんいい結果がやってくるという安心感を持てるようになりました。私はこの現実を創ることができるし、実際にそのように事が運んでいるからです。

この1年間、それまで頭の中になんとなく思い描いていた夢や目標が、自身の決断と行動によって、次々と現実になっていく様子を目の当たりにしてきました。私たちにとって、これは奇跡の連続です。留学の経験もなければ、語学力も高くない、ましてやオランダには一度も来たことがなかった私が、オランダで起業して、継続的な仕事や取引先を次々と見つけ始めているのです。そこには多くの人やタイミングの助けがありました。私にできることといえば、自分の直観に従って、人との出会いを大切に、目の前のことにまっすぐ取り組むことです。いつも心がけていることは楽観していることでしょうか。1年前の自分からは想像ができなかったとは言いませんが、本当に夢が実現してくると、なんだか不思議な力が働いているなと感じることがたくさんあります。

「全ては今」。これは私自身、何年も前から意識してきた言葉ですが、オランダに来てからより強く実感するようになりました。たとえば、私はいま、オランダにある自分のデスクに向かって、これを読んでいるあなたに向けて文章を書いています。そして、あなたはいま、おそらく地球のどこかでこの文章を読んでいます。時間の差はありますが、私たちは「同じ今」を共有しているのです。そして、もし、今から数年後に私自身がこの文章を読み返すとしたら、未来の私は、現在の私と「同じ今」を共有するのです。私の今が過去と未来を同時に創り出すのです。過去も未来も今が映し出すもの、だから、全ては今なのです。過去を悔やんでも未来を思い悩んでも、今があるだけです。

パラレルワールドという言葉をご存知ですか?Wikipediaによりますと「パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。」と書かれています。私は「世界は、その人の意識に沿って表れる」と考えています。私の今の文章を読んで、うなずく方もいれば、全く意味が分からないという方もいるかもしれません。2017年は、すでにパラレルに分かれたそれぞれの世界が、お互いの道を進んで行く時代になると感じています。私のこの文章が、どこかで新しい気づきを促すきっかけになればうれしく思います。私はもっと自分を解放して、いま感じることを素直に書いていきます。

今回、なぜこのようなことを書こうと思ったか、それは一冊の本がきっかけでした。森野夏海さんの「胎児との対話」という本です。オランダに渡ってからいろいろとお世話になった、あるお母さんが紹介してくれたものです。実は、渡航当時の段階で妻が妊娠3か月でした。長旅を無事に乗り越えて、いまでは妊娠7か月を迎えました。おなかの赤ちゃんは私の声にも反応してくれます。私がこの本を読み始めたのは、つい先日のことでしたが、私がこれまでに影響を受けてきた多くの本とシンクロする内容で、とても驚きました。私は、人との出会いと同じように本との出会いがあると信じています。これまでにも、本が私の人生の新たな扉を開けるという経験が何度もありました。今回の「胎児との対話」がこのタイミングで私の前に現れたことを、私自身が運命的な出会いだと受け止めることで、私の人生の新たな扉もまた開くと感じています。

先ほど挙げた「全ては今」は、この本の中に出てくる言葉です。私の前にふたたび現れてくれました。最初の段落に書いた通り「思いが現実を創る」ことは、これまでの人生経験からも感じていましたが、そうはいっても、人間はやはり心の奥底に不安を浮かべやすい動物です。この本は、あらためて私を勇気づけてくれるとともに、自分を信じてそのまま進めばよいという力強いメッセージを送ってくれました。私は自分の魂に従って、楽しんで生きていけばそれでよいのです。「胎児との対話」との出会いの喜びを、あなたにも伝えます。ぜひ読んでみてください。

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