デザイナーえぐちりかさんの3箇条

『デザイナーが未来に残したい私の3ヵ条』から、えぐちりかさんの仕事で大切にしているルールを紹介します。本書には、作品も紹介されていますので、詳細は是非そちらをご覧ください。

①何かひとつチャレンジを入れる

仕事をするときは、どうしたら面白くなるかを見出すようにする。
長いサイクルで仕事を続けていくコツは、自分が作っていて楽しいと思える状況に持っていくこと。
楽しむための秘訣は、作業の工程の中に、必ず何かひとつチャレンジを入れておくこと。
失敗するのはもちろん怖いけれど、同時にワクワクする面もあり、自分も成長できる。その山を越えたときに、引き出しがまた一つ増えるから頑張ることができる。

頑張れるのは、そこにチャレンジがあって自分の成長が見込めるから。

試行錯誤して、本気で取り組めば、学びがある。そこに学びがあるから頑張れる。そうやって少しずつ成長を実感できることが原動力になる。

②3年間は続けてみる

広告業界にはいって3年でものを世の中にだせるようになって、そこから3年で母親になった。
色々悩むこともあったけれど、少しがまんして回していくうちに、タガが外れたように楽しくなる瞬間がある。
だから、若い人にアドバイスを求められたときには、「3年間くらいはダメだと思ってやってるくらいがちょうどいいかも」と言っている。

自分の成長ペースが見えていると、たとえ大変だったとしても、「今は耐える時期なんだな」という心構えができる。後できっと「あの時頑張って良かった」と思えるはずだと信じられる何かがあれば、続けていけると思う。

③ひとつ何かを手に入れたら、ひとつは手放す

仕事をする上で最も大事にしなければ行けないのは、仕事のクオリティ。
何よりも優先するのは喜んでもらえるものに仕上げることであって、それが達成できないものだったら、どんなにやりたい仕事でもあきらめることもある。

手放すこともマイナスではないと思う。
たとえば私の場合は、子供ができてから「広告の受け手にも、きっとこんな風に子育てで大変な人がいるんだな」という視点を増やすことができた。

みんながそれぞれにいろいろなことを抱えて生きていて、そんな中で、楽しい気持ちや幸せな気持ちになれるようなものを作りたいという新しい引き出しが増えた。

何を手に入れて、何を手放すかを決めるためには、
「今自分が幸せだと思うか」を問うことがすごく大切。自分自身の幸せを考えるときに、自分が目指しているゴール、どんな理想を持っているのかを明確にすることが不可欠だと思う。
今やっていることは、自分が目標としているゴールにつながっているのかを数年ごとに振り返って考えて、ちょっとずつ修正しながらやるのがいい。

何かを作るときは、「大切な人を楽しませたい」「自分の生活にこんなものがあったらいいな」と考えるようにしている。
そうしてあいじょうかけて生み出したものが、誰かの気持ちや生活に潤いを与えられたら、そんな素敵なことはない。
 


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