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メモ。愛、諸々

今読んでる本、若菜晃子さんの『街と山のあいだ』。

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石川直樹さんの『地上に星座をつくる』がおもしろすぎたので、石川さんの別の著書を続けて読もうかなとも思ったのだけど、少し前に買って置いてあった若菜さんのこの本を予定通り読んでいっている。

以前、若菜さんの『旅の断片』を読んでからというもの、私はすっかり著者のファンになってしまった。
紡がれる言葉の一つ一つから清涼で優しい世界が広がっていくようで…読んでいてとても心が落ち着く。
まだ読み始めたばかりだけど、今回の本もとても面白い。
山にまつわるアレコレや、山に登ったときの思い出、山を紹介する雑誌の出版社で働いていた頃のエピソード諸々…。
ここでもまた、その中身を引用して何か書くことがあるかもしれない。

ちなみに、以前書いた記事。



上の記事を貼り付けるにあたって、何を書いたものかなと少し読み返してみたら、最後に私、こんなことを書いている。

"善意を善意として素直に表現できる人として。
見返りを求めない優しさで誰かに向かえる人として。"

これはなんだかちょっと、フロムの『愛するということ』みたいだなって、ふと。
どんな本かは以下↓

とても有名な本だし、本好きなら読んだことある人も多いかもしれないけど…。
私は本文をじっくり読んではいなくて、でもその概要は知識として知っているような、そんな感じ。

上にリンクした記事から少し引用すると、

"「愛するということ」はノウハウ本ではありません。愛の本質を分析した思想書です。1956年に出版されて以来、世界的なベストセラーとして読みつがれてきました。
著者のエーリッヒ・フロムは、1900年、ドイツでユダヤ人として生まれました。フロイトの流れをくむ精神分析家であると同時に、ファシズムを非難し、人間性の回復を説いた社会思想家として知られています。"
"この書でフロムは人間とは死を知っている存在だとしました。そしていつか死ななければならないという自意識が、孤独への恐怖を生んでいると考えました。この孤独の恐怖を解消するために人は他者との一体化をめざす。それが愛の本質だとフロムは言います。"
"愛とは本来“与えること”にある。それはギブ・アンド・テイクが保証されているものではない。しかしそれでも与えなくては始まらない。なぜなら人は、与えられたことで変わるからだ。"

愛とは与えることである。
そしてそれは愛されるためのものではない。
愛されることを保証するものでもない。

もう少し簡潔に書いてある記事もあった。

"人を愛するということは、なんの保証もないのに行動を起こすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に全身を委ねることである"

本当に、これって真理だなと思う。
そうなんやろうな、そうであってほしいと心から思うし、そうありたいとも。
どんなときも愛を信じれる人でありたい。


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