天王洲アイルは寺田倉庫が運営するアートコンプレックスとして注目されている。TERADA ART COMPLEXという2棟の建物の中には現代アートをメインとして扱っているコマーシャルギャラリーが多く入っており、今回はこちらを訪問することに。

・MAKI GALLERY
MAKI GALLERYではEUGENE STUDIOの作品を展示。完全な暗闇の中を歩く一人ずつが限定となる展示が印象的。

・TSCA
TSCAでは山中信夫による個展を開催。ピンホールから覗いた街の風景を写真で切り取っている。

・Kodama Gallery
Kodama Galleryでは寓話的思考、として伊藤隆介、貴志真生也、久保ガエタン、杉本圭助によるコレクション展を開催。

・TOMIO KOYAMA GALLERY
TOMIO KOYAMA GALLERYでは、須藤由希子による個展「チューリッヒ」を開催。住宅街をモチーフにした作風で知られ、今回はチューリッヒの街を描いている。

・ANOMALY
ANOMALYではエレナ・ノックスによる「あざらし話」を開催。照明を落とした展示室内で、架空のアザラシ「パロ」が気候変動や人間と機械の関係についてを体験する物語である。

・KOSAKU KANECHIKA
KOSAKU KANECHIKAではルヴィ・ネリによる彫刻作品wの展開。古代彫刻やフォーク・アートの影響などを受けた特徴的な女性のタイポロジーを描いている。

・SCAI PARK
SCAI PARKでは三輪美津子の作品を展示。こちらはギャラリーの中ではなくガラス越しに見学するようになっている。以前も同じような展示方法だったので、普段はスタッフがいないのかもしれない。

つづいて向かい側にあるIIを訪問。

・TAKA ISHII GALLERY
TAKA ISHII GALLERYではビューイングとして１作品のみを展示。

・SHUGOARTS
SHUGOARTSではガラスの外から１作品のみを展示。

・T&Y PROJECTS
T&Y PROJECTSでは常設展が開催。家具をメインとした展示がされている。

・SOKYO ATSUMI
SOKYO ATSUMIでは陶芸家の道川省三による「たづたづし」という個展を開催。土本来に備わった形状に導く製作方法の中に、民俗的な意匠が施されていたりする。

・THE ANZAI
THE ANZAIではジャック・カバングによる地球規模の気候変動に対する見解についてを考察した作品を展示している。匂い立つような強烈な色彩の人物画に圧倒されてしまう。

・TOKYO INTERNATIONAL GALLERY
TOKYO INTERNATIONAL GALLERYではやましたあつこによる個展「まなざしを綴る」を展示している。やわらかい作風の中に不穏な人物像が印象的。

・当代東京
当代東京では南あやかの個展「思い出になれなかった日のこと」を開催。当代東京は見た目のインパクトが異様な作品を展示することが多い印象。

・MU GALLEY
MU GALLEYではKAZUYA MATSUYAMAによる個展を開催。時間と共に薄れて色褪せて行く記憶や思い出を絵画として描き出している。レセプションのため関係者が多い。

・GALLERY UG
GALLERY UGではキリンジと称して、飯田美穂、飯沼英樹、尾花賢一、川平遼佑、纐纈雪陽によるグループ展を開催。