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ザ・スイッチ

「R15指定のホラー版君の名は。」

◎ブラムハウス×クリストファー・ランドンという、怖い・可笑しい・面白いの三拍子揃った方程式誕生!

今作を手掛けたのは、「ゲットアウト」「透明人間」「パージ」シリーズや「パラノーマル・アクティビティ」シリーズなど数々の話題作やヒット作を生み出すホラー、サスペンスのジャンルを得意とするスタジオ、我らがブラムハウス。
監督は、そんなブラムハウスと組んで新感覚タイムループホラー「ハッピー・デス・デイ」シリーズを手掛けたクリストファー・ランドン。
そのコンビが再びタッグを組んで作り上げた今作は、冴えない女子高生と凶悪殺人鬼の入れ替わり映画。ハッピー・デス・デイが「時をかけるビッチ」という宣伝コピーだったが、今作は言うなれば「R15指定のホラー版君の名は。」
ホラーとコメディのバランスが絶妙にいい塩梅で作られており、我々観客を巧みに世界観に引き込んでいる。
この映画の肝はやはり、入れ替わりという設定。
入れ替わりをただの記号として終わらせず、主人公たちのドラマに上手く組み込んでいるので、よくある薄っぺらいB級スプラッターホラー映画にならなかった。身体だけではなく、心も含めての自分探しの物語
男と女の入れ替わりも、よくある身体あるある展開だけじゃなくて、スラッシャー映画だからこその視点でも描いてることに感心した。
側は凄いふざけてるんだけど、意外と中身はちゃんとしてる傑作さんでした。

◎見事なキャスティングとドラゴンボール7つ集めたかのような神演技

主演は「名探偵ピカチュウ」でコダックのパートナーだったヒロイン役のキャスリン・ニュートン。殺人鬼ブッチャーには、ベテラン個性派のビンス・ボーン。
まず最初にこれだけは言わせてください。
キャスリン・ニュートンが可愛すぎ←
この監督は「ハッピー・デス・デイ」でもそうだったが、主人公に起用する女の子のセンスが抜群に良い!
そして見た目だけではなく、演技に関してもグレートでしたよ、こいつはァ!
冴えない女子高生が中年オヤジの凶悪殺人鬼と入れ替わるという難しい役どころを、見事に演じてた。マウスピース外す表情しかり、ドアを肩で押す仕草しかり、とにかくリアルに演じきっていた。
そしてそんな彼女に負けず劣らず、見事な女の子っぷりをぷりぷりさせていたビンス・ボーンがまぁ可愛かった。これがいわゆる“おじカワ”なのだろう。
また、ゲイの男の子と黒人の女の子の親友2人や、片思いのラグビー男子、警察官の姉、アル中の母親、主人公ミリーの周りにも魅力的なキャラクターが多かったのが印象的だった。

いやーーー実に愉快愉快!
まさに、愉快痛快々怪々の一本だった。
1月の公開予定から新型コロナウイルス感染拡大の影響から延期され、ようやっとのお披露目で、焦らされた心は一瞬でびちゃびちゃに潤った。
大好きな作品の1つになりました。

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