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ピーチ姫と6歳の息子、悩む父

「ピーチ姫にしよう~☆」
始めて任天堂スイッチを手にした息子は、そう言い放ちました。

任天堂スイッチというゲーム機の初期設定では、ユーザーアイコンというものを設定する必要がありました。

(たぶん、自分のアカウントのアイコンになるものなんでしょう。)

で、6歳の息子は、いろいろある中で「ピーチ姫」を選択しました。
↓こんな感じです。

引用:任天堂HPより


そこで一瞬、手が止まったぼく
いやね、別に男の子がピーチ姫を選んでもいいんですよ。

ただね、マリオとか、ルイージとか、クッパとか、僕ならそっちを選ぶかな~と思っていて、ピーチ姫は選択肢になかったわけですよ。

そしたら息子が即答で「ピーチ姫!」だったので、少しびっくりしたわけですよ。

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▼まぁいいかなぁ
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結局は、息子のいう通りピーチ姫に設定したわけですが、ふと思いました。

「もし、このアイコンが変更ができず、ずっとこのまま」という条件だったとしても、ぼくは今回と同じ選択ができたのか、と。

いや、できない。

なんとなーくですが、息子が小学生になり、友達に自分のアカウントのアイコンを見せたとき

「お前、男なのにピーチ姫か」
とからかわれたらかわいそうだなぁとか思ってしまったわけです。

もちろん、ピーチ姫=女の子が選ぶもの

というバイアスがかかっているなぁとは思いましたが、それでも、やっぱりピーチ姫は・・・と思ってしまう自分がいました。

(考え方が古いのでしょうか。)

いや、百歩ゆずって、スイッチはゲーム機で、自分のアカウントのアイコンなんて表示する機会がないのかもしれないし、

しかも、ゲーム機を使うのは息子。だから、ぼくがとやかく言うのはヘンだなぁと思います。

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▼同じようなことがあった
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そういえば、同じような出来事があって、年長の息子がランドセルの色を選ぶときに「ピンクがかわいいなぁ」とつぶやいたことがありました。

確かに、自分で選んでいいよとは言いましたが、さすがにピンクを選択するとは思っておらず、、、

ぼく「ピンクもきれいだよね。ほかにもいろいろあるから、全部みてから決めようね☆」
と、その場はかるーく流してしまいました。

結局、息子はブルーの、なんというか僕でも選びそうな色に落ち着いたわけですが、ここでさっきの話に戻ります。

もし、息子が「ランドセルはピンクがいい!」
と、言い張っていたら、親としてどう決断していたのでしょう。

息子の意見を尊重していたのでしょうか。
それとも、親の意見を押し通し、「茶色とかもかわいいよね」と、別の色を提案したのでしょうか。

もちろん、6歳の段階でピンクのランドセルが好きだったとしてもそれを6年間、使っていくのは息子であり、

小6になった息子が自分のピンクのランドセルをどう思うか、そして周りがどう反応するか、、、、

そんなことを考えると、僕は、息子に、
「ランドセルは好きな色を選んでいいよ」
と、手放しでいうことはできませんでした。

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▼男の子ランドセルは黒や青
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そんなバイアスが作られる現場を、自分自身で体験しました。

あーこうやって、息子は男の子は、ピンクとか選んじゃだめなんだーと、思うようになっていくんだなぁと。

そんなことを話していると妻が最近あった出来事を話してくれました。

(以下、妻の話)

「あのね、4歳の次男が、近所の小学生と会ってね。その子がピンクの水筒だったの。

で、息子が『ねえねえ、○○くんの水筒、ピンクだったよ。』と言ってきたの。

でね、私はあーなんて返そうかなぁと思っていたら、続けて息子がこういったの。

『○○くんは、かわいい色が好きなんだね』って。」

(ここまで)


もう、大事なことはすべて4歳の息子が教えてくれました。

そう、ピンク色はかわいい。
そして、かわいい色が好きな子もいる。
それでいいじゃないか。

それで以上でも、それ以下でもないじゃないか。

ピーチ姫のアイコンを使っている6歳の息子の横で、そんなことを考えました。

子どもの感性は、きれいだなぁと。

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