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ヒアリングと尋問の違い。

コミュニケーションをずっと学んで実践してきたおかげで、以前よりもだいぶヒアリング力がついてきたなぁと感じます。

座学や本で勉強したり、2年間ずっと実践していますから、デザインだけでなく人の話はだいぶ聞けるようになったと思います。

もちろん長年の癖ってすごいので、ふとした瞬間に元に戻ることはありますが、

おかげで余計な時間や仕事での軋轢も減りましたし、何より自分自身のそれによるストレスが激減しました。

仕事のヒアリングだけでなく私生活で人の話を聞く時にこの方法を使うと相手のカウンセラーになることができるので、仕事以外でも目の前の相手が何か困った様子だなと思ったらこの方法を使っています。

アクティブ・リスニングと呼ばれていて、相手の表面上の言葉でなく、様子や表情や身振りから相手の考えていることを推察して言葉にするやりかたです。

「最近どう?」と久々に会う友人に聞いたとして、

「うーん、まぁまぁかな」

この言葉だけでは様子がよくわかりませんが、

まぁまぁと言いながら口角が上がっているのか、声のトーンが下がったかで全然違いますよね。

「うーん、まぁまぁかな」なんて言いながら機嫌の良さそうな声で少し笑顔を浮かべて言っている様子でしたら、

「なんか良いことあったみたいだね、彼氏ができたとか?」という話ができます。

これがアクティブ・リスニングの極端な例です。

よくオウム返しと間違えられるのですが、

オウム返しされると人は違和感を感じるので、それとは違うんです。


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なんだか、思っていたよりたいしたことなさそうですよね。

でもぜひ試してもらいたいのですが、やってみると結構難しいのです。


テクニック的な難しさもありますが、

実はこれをやるには、自分自身がまったく困りごとのないフラットな状態でいなければならないからです。

自分が大変だったりストレス最高潮の時に、人の困り事なんで聞いてられませんよね?

自分がそういう状態の時に無理にこれをやろうとすると、相手に対してイライラしたり、やってあげてる感を感じてしまいうまくいきません。


アクティブ・リスニングの効果というのは沢山あるのですが、一部として


・本当にやりたいこや目的が明確になる

・自分の隠れた想いや感情に気づく

・すっきりする

・心のモヤモヤの理由がつかめる(悩みの正体)

・話しを親身によく聞いてもらえている気持ちになり癒される


など、カウンセリングのような効果が得られます。

で、どうして私がそれをやっているかというと、


デザインを進める順番として

"まず目的に沿った販促のやり方を決める"

→"それが決まったら実際に制作をする"

という流れがあります。


進めるためにはまず明確な目的が必要なんです。

ここの部分を関わる人皆が知り共有する必要があります。


で、そこを明確にするこの作業(ヒアリング・カウンセリング)を今までオマケとしてやってきたのですが、

逆なのではないかと思い始めてきています。


デザインに限らないのですが、

コミュニケーションを取る上で「話しを聞く=尋問」になっていると、

聞いてもらっても気分がよくありません。


初めて会う人とか、実家のお母さんとか、上司とか、質問攻めにされるっていう状況、居心地悪いですよね。笑

ほうっておいてくれよ、とか、そんなに訊かれても答えられないとか。


アクティブ・リスニングでは、相手の考えていることをフィードバックしているだけなので、そういう心地悪さがありません。

相手が今は話したくさそうだったら、

「今はそっとしておいてほしそうだから、やめておくね」となるのです。


コミュニケーションを学ぶこととデザインの仕事は多くの場合関連がないように見られるんですが、本当に重要なんです。

重要だし、これは自分だけ知っていて使っていてもダメなんだなぁと最近思い始めているので、少しずつ色々記事にしていこうと思います。


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読んでくださりありがとうございました。

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