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フランチャイズチェーン加盟店で採用がうまくいかない理由

人手不足に陥るフランチャイズチェーンの経営者は常に
「良い媒体がないですかね?」と言います。

違う違う違う(笑)
といつも私はクライアントに言います。

どんな理由でスタッフが辞めたのか?まずはここから問います。
媒体選択の前になぜスタッフが辞めるのか問題を解決しないと採用活動をしても人材を獲得することができません。

ピンとこない店舗経営者はおそらく今店舗の人材不足に悩んでいることでしょう。

採用広告の媒体選びと従業員が辞める理由の何が関係あるのか?

まずはじめに、スタッフが辞めた理由がネガティブな場合(ハラスメント・教育の仕組みがない・上下関係・スタッフとの関係性がうまくいかない、など)先にこのネガティブ理由を消さないことには採用活動もうまくいきません。

従業員が比較的早期で辞めていく店舗は

・店長がスタッフマネジメント教育を受けていない
→自己流になりスタッフストレスに繋がる
・スタッフ教育も店長が仕切れない
→わからないまま仕事をするストレスを抱える
・店内にルールがない
→不正やトラブルが絶えない
・サービスクオリティが低いためクレームが多い
→仕事が嫌いになる

という特徴があります。
結果的に顧客体験価値が低いため、採用の媒体選択の最適化を図っても人材は入ってこないのです。

まだピンときていないですか?
話を続けましょう。

採用媒体でアルバイトを採用する場合求職者は採用広告を見てはじめてあなたの店舗の存在をしります。もしくは、過去に店舗にお客様として足を運んだことで存在を知る、という2パターンがあります。

後者であればダイレクトに顧客体験を受けているので店舗価値が高ければ「この店で働いてみたい!」という感情が芽生えるでしょう。

前者の場合は、採用広告を見て知っただけでほとんど該当店舗の実情は知りません。そこで、求職者はできる限りこの店舗の情報を集めようとします。

これまでは、採用広告を見て電話・メールが基本でしたが、クチコミが一般化した現在、求職者も情報を求めてウェブ検索をします。

「本当にこの企業・店舗は良いのか?」の問いが生まれるのが一般的になりました。

つまり、採用広告→「ブランド名・店舗名」で検索→SNS・クチコミ収集をする、ということです。

ここまでの導線を考えて採用広告を出す必要があります。
もちろんできる限りマッチ度の高い求職者が集まる採用媒体を見つけ出す努力も大切かもしれませんが、当社クライアントはどこも一般的に大手の採用広告を利用しています。

それでも十分優秀な人材を獲得できています。

専門店は顧客がスタッフになるのが一番熱い!

最後に余談ですが、新規スタッフを採用する際に専門店の場合のみ顧客がスタッフになる、という導線を作ることができると一番良いです。

なぜなら、はじめから商品に愛着のある人ほど教育が楽になることはないからです。

もちろん私のようにはじめは靴が好きではなくてもトップセールスになれる人もいますが、ABCマートのトップセールスの連中のほとんどが3食を忘れるほどの靴好きでした。

商品を愛する努力はスタッフ個人がするものなのではじめから商品愛のある人を採用する戦略・導線も考えて採用活動に力を入れるとよいでしょう。

良い媒体ない?の前に、人が辞めない組織を作ること、顧客体験価値が高い店舗を作ることが先であるということです。

参考図書はこちら!まだ読んだことなかったらぜひ!!

追伸

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