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"人類史上初、「問題が稀少で、解決策が過剰」という時代"

amazon ベストセラー (カテゴリ: 企業革新)になっているビジネス書、山口周さんの「ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式」を読み終えました。

読んだ感想は・・・自分が今、どんな時代(移行期)を生きているのか、俯瞰して見つめるのに最適な一冊でした。

そして、「これって誰かに向けて紹介文を書きたい本?」と考えたときに、「それより、自分に言い聞かせておきたい内容の本だなぁ」と思ったので、自分用にメモ書き。

私が、ここまでバシッとこのことを述べられている書に出会ったことがないな~、しびれる…と感じたのは第2章、第3章の内容。自分に「直視せよ」と言い聞かせるように、気になった箇所をメモしておく。


✔︎ 正解のコモディティ化。(そういえば、「コモディティ」という言葉を教えてくれたのは瀧本哲史さんだったなぁ…)

✔︎ 人類史上初の「問題が稀少で、解決策が過剰」という時代に突入。問題の稀少化を招いたのは、構想力の衰え。問題とは、望ましい状態と現状が一致していない状態。ここにある差分を「問題」とみなす。そもそも、ありたい姿を明確に描くことができない主体には、問題を定義できない。私たちは「世界がこうあるべき」「人間はこうあるべき」と考える構想力が衰えている。問題が足りない=ビジョンが不足している。あるべき姿を思い描けないから、見比べ、問題を見いだせない。


✔︎ 未来を予測するのではなく、構想する。「未来はどうなるか」という議論はされるが、未来をどうしたいか、という構想の論点はないがしろにされがち。

✔︎ 当たらないと分かってるのに、人はなぜ予測を欲しがるのか。人工知能に奪われる仕事を考えても仕方ない。視座の低さ。


✔︎ 顧客調査をしたら、同じ製品、同じ正解が出てくるのは当然。そうではなく、「意味」が必要。

✔︎「役に立つ」で戦うとほぼ全員負ける。

✔︎ 分析麻痺VUCAの時代において、分析的論理的な情報処理は方法論として限界。論理で意味は作れない。

✔︎ 過剰なもの=正解、モノ、データ、利便性、説得、競争 
 稀少なもの=問題、ストーリー、意味、ロマン、共感、共創

✔︎ 内発的動機とフィットする場に身を置く。

✔︎ 生物が「痛み」という感覚を持った経緯は?「危ない」と思ったら逃げる。



✔︎ ラーニングアジリティ(学習機敏性)。古い学びをリセットできる能力。アップデートし続ける能力。


そういえば、ピーチ・アビエーションの存在意義=戦争をなくすため、というくだりも記憶に残った。ピーチのこと、少し調べてみようと思う。

上記、私が特に書き留めておきたいと思った箇所。目に見えている問題を解決することは今までも経験してきたけれど、「人間は、世界は、こうあるべき」というスケールで、ありたい姿を明確に描く力はゼロに近い。ここに対する希望や信じる力も、欠けている気がする。そう自覚しているので、なんとかしたい。

苦し紛れの締めになってしまいましたが...最後まで読んでくださり、ありがとうございました!気になるポイントがございましたら、ぜひ本そのものを読んでみてくださいね☺️

それではまたお会いしましょ〜う🙌