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今聴くべき京都発のバンド3選

jizue! the engy! JYOCHO!
以上です。いかがでしたか?

別にそんな有象無象のネット記事の真似事みたいなことをするつもりはなくて、たまたま今月行ったのがすべて京都発のバンドのライブだったというだけの話なのだけれど、京都と縁があるから応援しているという側面もまったくないわけではないので、そういったウロボロスの結果がこのタイトルとして出力されている。

・ jizue presents Library ”EXTRA” -jizue × Rega- @ CONPASS 

こうしてjizueのライブ情報が目に留まったのは、昨年のJYOCHOとの対バンに行ったことが大きいので、昨年の「できるだけライブへ赴こう月間」が功を奏しているというか、そういう意識が連なって今があるのがなんとなく良いなぁ、と勝手に思っている。

対バンのインストバンドRegaはどうやら再始動のタイミングらしく、復活を一目見ようと集まっている人がけっこう居たような印象を受けた。告知ツイートに貼られたRegaのライブ映像を見て参加を決めたところもあったので、生で見られてよかった。ゆるい佇まいから繰り出されるソリッドな演奏はこちらを飛び跳ねさせるのに十分だった。

jizueはドラムをサポートメンバーが担当しており、アルバムにも何名かのドラマーが参加しているのだけれど、それはそれとして、ライブにおけるドラムの負担はかなり大きく、セットリストを共有された時点でその真実に気づいてしまった、というくだりは面白かった。めちゃくちゃアスリートだ。

・the engy LIVE TOUR 2024"Again" @京都Live House nano

京都のバンドなんだから京都で見ないとね、ということで20周年を迎えるという老舗のライブハウスnanoに初めて訪れた。節目にワンマンツアーで来れたことをバンド側も喜んでいて、その辺りのハッピーな空気感も感じられてよかった。とにもかくにも距離が近いが故に一体感が凄まじい。客層の年齢層がやや高めに見えたものだから、どんな雰囲気になるのかと思っていたけれど、蓋を開けてみれば曲の展開、キメや演奏に歓声が上がりまくりの現場で、ずっと「音楽だなぁ」と思いながら踊っていた。ここで披露されていた新曲がめちゃくちゃ刺しにきていたので聴いてほしい。


・JYOCHO EP Release TAIBAN 「導き、捧げて」@心斎橋Live House Anima

先に挙げた対バンライブの正当続編たるその次のシングルリリース企画であり、こちらもばっちり「真の仲間 2nd」の主題歌になっていた。なんでだ。

対バン相手のmol-74はブルーピリオドで馴染みがあったので、初手が『Replica』でテンションが上がった。音の構築が先にあるような、バンドとしての表現が手段として後からついてきている感じが、曲に深みを感じさせる。余裕で十年選手のはずなのだけれど、一生フレッシュな瑞々しさを放っていて不思議だ。

今回の主役であるJYOCHO『導き、捧げて』は「みんなでハンドクラップできる曲をつくった」とのことなのだけれど、まさか頭から終わりまでそれが貫通しているとは思わず、複雑怪奇なリズムの導線になる部分と、梯子を外されて路頭に迷う部分とがあって笑った。一年前からするとより体に馴染んできた部分もあり、少しはプログレヒューマンに近づけているのではないだろうか。ハンドクラップ大学に入学したことだし。

今年はそこまで大袈裟にライブに赴くつもりはないのだけれど、変わらず出会ったものを大事にできればな、と思っている。

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