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2000人の前でライブした話

こんにちはNARUです。

東欧ジョージアに移住して1年半、趣味であるバンド演奏をたまにしています。

主に日本人の友人達とバンドを組んで、Barで演奏させていただくことがほとんどなのですが、先日首都のトビリシで開かれた日本フェスティバル「夏祭り」でライブをさせていただきました。

会場は学校の体育館くらいのスペースで、来場者は2000人を超えたとか、、、!
なんという規模感。。

こんな規模、こんな人数のお客さんを前にしかも海外でライブをするなんて、もちろん人生で初めての体験です。夢にも思っていませんでしたし、普通に僕の実力から考えるとありえない現象だったと思います。

ライブが終わるまでは演奏することに必死で深く考える余裕もなかったのですが、この場を借りてその時の心境を振り返ってみたいと思います。


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今回はこの「夏祭り」に出演する予定はそもそもない状態でバンドを組んで「日本フェスがあるらしいからそこでやれたらいいねぇ」くらいのスタンスで練習を始めました。

当日になるまで、会場の情報や現場にある機材の状態もほぼわからないまま練習をして、いざ当日リハーサルのために現場に入ってみると、がっつりPA業者さんが入ったステージ。

お客さん用のどデカいスピーカーシステムはもちろん、演者が自分たちの音を聴く用のモニタースピーカー、楽器の音を集音する用のマイクも全て揃っていました。

元々音響機材を売る仕事をしていた僕は大興奮。

いつもは機材を売ったり、調整する側だったので、こうして演者として大きなステージに立つことは僕の人生で諦めていた部分も正直ありました。

いざステージが始まると、意外とお客さんが遠くに見えてあまり緊張しなかったり、すごく頭の中は冷静でほぼミスをしなかったり。小さなライブハウスでやる方がお客さんの表情もすごく細かく見えるので緊張しやすいんだなぁとか、新しい発見もありました。

ジョージアやその他の国のお客さんはもちろん、日本人の友達もノリよくすごく盛り上げてくれて、やりやすかったのもあったと思いますが。ありがとうございますほんとに。

楽しかったなぁ。

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予期せずともこんな形で夢が実現してしまい、今改めて考えると「超幸せじゃんオレ」という感情が止まらなくなっています。

でもそのためにやってきたことは、いつものメンバーでいつものスタジオでいつも通り練習をしていただけで。

ふとした時に、いつもと同じに見える蜘蛛の糸の先にとんでもないお宝が眠っていることがあるんだということを身に染みて感じました。

なんとなくですが、これは全てのチャレンジや目標達成に至るまでの過程に言えることだと思っていて。

僕を含め駆け出しフリーランスがよく気にする案件単価の話だとか、最近始めた寿司ケータリングの顧客獲得だとかにも言えることだなぁと。

もっと成長したいとか結果を出したいと思うことは当然で、もちろんそれに向かって進むのですが、タイミングや運もこういうものには付き物なので、自分の実力だけではどうしようもない時もありますよね。

今すぐには結果に繋がらなくても、いつ役に立つかわからなくても、楽しい、正しいと思うことを続けていれば何年も経った後に巡り合わせが回ってくることがあるもんだよなと。

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バンドを組んでくださったメンバーや見にきてくれた友達、当日盛り上げてくれたお客さん達には本当に感謝の念が止まりません。

今回はライブが終わった後も、メンバーとお酒を飲みながらクソ真面目に当日のライブや音楽に対する価値観であったり、そんな話をできたのが、個人的にハイライトでした。

またやれるといいなぁ。

音楽やっててよかったなぁと心底思ったNARUでした。ではまた🙌

【今日の一曲】
この世で一番好きな曲をまたステージで演奏できました。


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