新しく入った人がメンタル折れないために。
私の経験では、「電話」がカギだ。
着任早々、まず電話の出方を優先して教える。「なんと名乗るか」、「どんな人から、どんな要件でくるか」、「内線の鳴り方、外線の鳴り方」
その不安さえ取り除けたら、あとはなんとかなると思っているから。
昔、こんなことがあった。同じ事務室の隣の島で、電話が鳴った。そこに座っていたのは、入ったばかりの女性が一人。
その島の先輩達は少し離れた場所で作業していた。
そんな中、電話が鳴った。
電話が鳴っている中、彼女は走った!
電話の音が鳴り響く中、先輩達のところへ。
もちろん、電話は違う島の誰かがとった。
彼女は次の日から来なくなった。
電話ごときで、と思うかもしれないが、これが一番堪える。
「出方がわからないし」とか「出ても自分宛てではないし」とか「ちゃんと対応できるか不安だし」と考えると、出たくなくなるだろう。でも、出なかったら出なかったで、「"電話にも出られない"残念な、弱い自分」と自分を蔑んでしまう。これが一番メンタルに響く。
どんな説明より、私は、まず電話について教えることにしている。
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