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キャッチコピーより、キャッチフレーズを。

ある広告を見かけた。
こちらです。





よなよなエールの広告。
良いよね。

もう一人
の自分に
であうこ
の時間🌖

目に留まる良い広告。
1行4文字で並べている。
4行のなかで唯一、
1行で完結している「もう一人」が
読まれやすくなっているように思える。

バックに映るグラスを手にした狼男。
「月」と「もう一人の自分」
酔った時に、その人の本性が出るなんて言う。
彼は飲み過ぎて、自我を失っていないだろうか。

気になって、検索する。
「よなよなエール ロゴ」

https://yonasato.com/column/yona_design「よなよなエール」ってなに? 名前とパッケージに込めた夢「よなよなエール」というちょっと変わったネーミングや、デザインに込めている想いについて、クラフトビールメーカー・ヤッホーブルーイングのスタッフが解説します。yonasato.com




日本のビールメーカーが作っているのは、ほぼラガービール。

100人に1人がファンになってくれたらそれでいい。

パッケージのモチーフは、伝統的な「花札」デザイン。


いいね、月見で一杯。
こいこい。

中途半端に見える月の形も、
ごく普通の日常の月を表している。

何百年ぶり、前回は平安時代などと
囃し立てられて、月食などの何かあった時に
月を見ることが多いが、

空を見上げれば、
半月でも満月でもない月が
そこにあるんだ。




夜空を見上げる、余裕を。



ポスターもコラムも、いいことばがいっぱいだ。

クラフトビール。
何をクラフトしてるか、ちゃんとわかっている。
商品じゃなく、人、時間。
ひと とき

エール「ale」
こちら古英語「ealu」が語源らしい。
意味は、ビール。
エールビールというと
ビールビールということになる。
同じ意味の言葉が重なる熟語。
創作、創造、なんていう言葉とも似ている。




街で見かける広告を見るのが、趣味だと気付く。
なんとなく、スマホで写真を撮ったりする。

電車の中吊り広告が好きだった。

最近、どうも質が低下したように思える。
人のコンプレックスを突き、
商品に誘導する広告が増えた気がする。


脱毛、脱毛、植毛、脱毛...
減らしては、生やして、必死に。


「お金を借りるなら、今がお得!」
借りるのに、得。
利子を払うなら、損ではないか。


「やるなら、今だ」
中学受験の塾広告がだいぶましに見える。


広告好きな素人の私から、ひとこと言わせてもらいたい。

広告のことばは、宣伝文句を超えてほしい。
キャッチコピーよりも、キャッチフレーズを。


広告をそこに出すということは、
そのことばで
その場所を、その街を、その世界を飾ることに他ならない。


誰かのことばだったと思うが、
「金銭より琴線を動かせ」
広告の本質。

こうして生まれた「よなよなエール」は2021年7月7日に24周年を迎えます。
(中略)
毎晩のように、個性豊かなエールビールを楽しんでいただきたい



そんなに前からあるのか、よなよなエール
と思ったが、
よくよく考えると、
1歳年上なだけだった。

そんなに前からいるのか、じぶん。

今日、買って帰ろうか。


ちなみに

「ステマじゃないです」

一応書いておく。

なさのや



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