見ている世界が　あまりにも早く

　あまりにも速い　刹那に過ぎ去る

　その　瞬間でもって　切り替わる

　数刻　数瞬前とは　まるで　違う

　違う世界が　目の前に現れてくる

　その機会は　突然に

　その機会は　瞬く間に

　やってきては　迷う合間に消えて

　惑う合間に　もう手には入らない

　世界は　そんな　一瞬の　合間に

　移り変わり　その機会は　永遠に

　失われてしまう　失われてしまう

　その声は　悪魔の囁きに思えるかもしれない

　その声は　たぶらかそうとする悪鬼のものと

　そう　思えて　くる　かも　しれない

　もしかしたら　それが　最後の奇跡だった

　もしかしたら　それは　天使の姿であった

　かも　しれない

　扉を　くぐったら　最後

　すべて　もう切り替わる

　一瞬に　刹那に　過ぎて

　見えてくる世界はまるで

　別物のように　移りゆく

　その機会は　突然に

　その機会は　瞬く間に

　やってきては　迷う暇もなく

　答えを選べと　囁いて　くる

　ここではない　どこかへ　行きたいか

　ここではない　どこかへ　行きたいか

　なにを　選ぶ　どちらを　選ぶ

　その瞬間

　世界は　まるで　違ったものに　なってしまう