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すなおに感じる

 何か、もしかしたら、ものすごく、うちにこもっていたような、そんな気持ちがある。

 いつだって内向的であることに変わりはないし、それが私の本質であれば、無理して外交的になる必要もない、と、そう思いもする。

 世間からすれば、私みたいな人見知りの内気な人間など、つまらないし、もっとオープンになりなよ、なんて、そんなことを言う人もいると思う。

 それは、自分たち多数派の楽しみであって、私の楽しみではないし、側から見て、つまらない、と言われても、そもそも何で楽しませなければいけないのかもわからない。

 もっとうまく話せたら、気持ちをうまく伝えられたら、そう思うことはあるけれど。

 それでも、うちにこもっていた、と思うのは、言葉が全然出てこなかったから。

 こんなに言葉が出てこなかったのは、初めてかもしれない。

 伝うべき想いも心に灯る気持ちも、すべて流れ、風化し、留まることなく過ぎて、果てて、消えて…‥そんなイメージが、今では感じられる。

 それまで、何にも感じられなかった。言葉は闇に飲みこまれ、何も浮かばず、何も聞こえず、口にしようともそれは声にさえなっていなかった。

 あぁ、落ちている。こんなにも、うちにこもり、自分を見つめることもできず、余裕もなく、無意識に隔絶している。

 それも、今、ようやく感じられていることだけれど。

 かといって、これから先言葉が出てくるのか、と言うとわからない。けれど、少なくとも、今、この瞬間は、言葉が出てくるようにもなった。

 あぁ、こんなこともあるのだな、と。

 それは、すなおに、感じる。

 それは、知っておいてよかったこと、だと。

 すなおに、感じる。 

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。