どこまでが夢かしら
起き抜けに流れこんでくる記憶を頼りに何かを思い出そうとして、あっという間に色褪せてしまった。
ぼぅ、とした思考は容易に眠気のほうに傾いてしまうけれど、それだけは抵抗をし、かといってすぐには動けなかった。
さて、と。
今日の予定をおさらいしよう。
そうして頭の中を整理しようとし、何をどこまでしていたか探っていたところ、あれ? そういえば、これはもう終わったんだっけ? と振り返り、映像が見えてきたと思ったら、本当にこんなことしていたか、自信がなくなってしまった。
それは鮮明に思い出せる映像ではあった。
けれどもそんなふうにすることがあるかどうか、と問われたら、しないであろう、というのが、私自身の解答で、それならばその映像はなんであろうーー
気がつくと、私は天井を見上げていた。
目覚まし時計が「ぴぴぴ」とけたたましく、鳥の音もさわやかに聞こえてくる。
私は大きく伸びをして体を起こすと、さて今日の予定はなんだったかな、とおさらいをしながら、動き出した。
いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。