🥣どんぶりをかぶる 8/30(火)
実家で一人暮らし、認知症の高齢(87)母の観察日記です。
この日、玄関先にものが置いてあった。
ジュース…?
見ると、父に香典を持ってきてくれた、近所の母の友人への返礼を計画しているようだ。
車を出してくれと頼まれたが、希望日は用事があったので、その時点では断った。
福祉の券、せっかく請求したのだからタクシーで行ってくれ。
母との会話はボケボケで認知症の進行を窺わせるが、暇でもあるのだろう。
客間に来て戻らない。
…。
母は、ひよこ🐥のぬいぐるみをどんぶりから出した。
(最近、母は客間のテーブルに、なぜか丼に入れたひよこのぬいぐるみ🐥をおいている)
何をするつもりだろうか。
注目!
母はどんぶりを手に取った。
「あんた、車で送っちゃらんね。」
それはさっき断った、三回くらい。
母はどんぶりをもてあそんでいる。
「あら〜そうね〜、タクシーで行かないかんとね。
それやったら来週にしようかねえ。」
来週でも日付けによっては空いてないが。
母は!
どんぶりを!
かぶった!
いや何故かぶった!?
「いやちょっと、いまなんで皿かぶったん!?」
母は言った。
「いや涼しいかと思って。」
自由だ。
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。