見出し画像

⚪️もちの賞味期限は切れている 2/9(木)

高齢で認知症で実家一人暮らしをしている母だが、最近はなかなか限界に近い。

来週行くはずの眼科の予定も忘れたり思い出したりで、とりあえず三分に一回くらいは気になったことを繰り返し聞いてくる。

自分が忘れたことを忘れて
「あんたしっかりしてよ!
私はもうボケてしまってるんよ!」
と騒いでいた。

知ってる。ついでに言うと、こちらがしっかりしても母が忘れた内容は全部は察知できん。

暇らしくて、しょっちゅうものの置き場を変えるので、また分からなくなって聞いてくるが、私がいる時にやるわけではないので、もちろん把握していない。

客間に来て、一昨年(そう実はもう一昨年のことである)死んだ父あての弔電(何故か床の間に飾ってあるままである)から落ちた宛先の紙を拾って、こう叫んだ。

「あんたこれはなんね!」

弔電の宛先だと思うが、その前に弔電いつまでそこに置いとくんだ。

もち

そして、帰り際に声を掛けられた。
「あんた、餅いらんね!」

…なんかヤバそう。
正月に飾ってた餅と見た。

賞味期限は1/15

当然のように期限は過ぎていた。

いらん。

投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。