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とりあえず失敗してみればいいのでは、という見守りムーブに落ち着く

徒歩で沖縄から北海道まで縦断する計画を立てていた10代青年に「真冬の北海道は危険すぎる」などと匿名諸氏から多くのアドバイスが寄せられていました。

その内容や結果はさておき、この件に象徴されるように、失敗すると万人が予想できる挑戦や、万人が失敗した道をわざわざ踏み直すような判断をしようとしている若者には人生の先輩からアドバイスが送られることがあります。

命に関わることならしょうがないですが、そうでもないようなことによかれと思ってアドバイスをしすぎると度を越してお説教になり、老害ムーブになるよなぁと考えてしまいます。

僕もこの1回目の人生でそれなりの経験をしてきたので、失敗しそうな挑戦はなんとなく分かりますし、何がなぜ危ないのかを指摘して「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」「失敗しそうだからやめたほうがいい」とアドバイスすることができる場合も少なくありません。

ただ、実際には「いいね! すぐやってみれば?」と言います。というのは、他人が失敗する権利(愚行権)を奪ってはいけないと思うようになったからです。万人が失敗してきたことでも、当人が失敗することで学べることは多いので、「とりあえず失敗してみればいいのでは」という感じ。

ところで、僕はいまメタバースのclusterで幸甚亭というカジノバーを運営しているんですが、来てくれる人の多くが20歳前後、学生前後です。

とあるワールドで僕が「clusterのユーザーって若年層めちゃくちゃ多いよね」と言うと、そこにいた人にはまったく共感されませんでした。どうやらcluster全体としてもユーザーの年齢層は高めらしい。

本当に信じられません。昨日も「学校帰りに推しのグッズを買いに行く」とか、「明日はお父さんの誕生日だよ」と教えてくれた中高生がいました。幸甚亭にはこういう若年層がよく来るんですが、なんでですか?

まあそういう事情もあって、老害ムーブをしてはいけないと肝に銘じています。その1つが、上述の余計なアドバイスをしないこと。

人間誰しも、他人に言うことを聞かせることは快感ですし、"大人"になると「分かりきっていること」が増えますので、お節介が発動する可能性は非常に高いです。

でも、どうやらZ世代(2000年前後に生まれた世代)の人は失敗することを極めて嫌がるようで、「絶対に失敗したくない(失敗して時間を無駄にしたくない)」という考えを持つ人も多いそうです。映画1本にすらそれを求めるらしく、「失敗しないこと」は若年層で高い価値を有しているのかもしれません。

もちろん、失敗したい人はいないので、Z世代では失敗への許容度が下がっていると言えるのでしょう。そうすると、むしろ僕の態度、「失敗したらええやん」のほうが嫌われそうですね。

逆に、お節介を焼きたい人とZ世代の相性はよさそうに思いますが、はたして……(くどくど喋ると嫌がられると思いますが)。

僕としては最低限、命に関わることとリボ払いだけはやめとけと伝えることにします。あと強いのは「自分はこう思うしこうやったけど、そうしろとは思わないし真似する必要もない」っていう言い方ですね。

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