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鳥居を潜る

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「この鍵で開く扉がもうひとつどこかにあると聞いて来ました」

有り余る富さえあれば八月の馬鹿野郎って意見広告

こんなでもすべてを他人のためだけに生きている瞬間があるのだ

列島をむらさき色に染めあげて、あれ、大陸は地面が見える

大木の張り出す腕を支えてるやつが鳥居じゃん潜っとこか

夏の野を駆け回ってたともだちの本棚きれいで感心したな

厳密にいえば頭部とつまさきに時差はあるだろ横たわるヒヒ

空にして仕舞ったはずの鞄から割り箸が出る さがしていたよ

線的な移動の傍に三つものプラザを名乗る建物がある

街宣車目的地手前だんだんと高揚してく博多弁つよ

外壁のタイルが鱗めいてから魚のこころと共鳴しちゃう

人の心を知りたいだけの検索にこころを通わすための本しか

信仰の指標にするよまちかどで売られた切花の総本数

NEW西新店のNEWが淋しいねもうすぐ終わる閉店セール

路地裏に煙のはしご何本も 手持ち花火のもありっすか

国中のダストシュートは鎖されて働かなくても生きてていいか




(2020年8月、まだ足は着く)


「蝉時雨」みたいな言葉を発明するまで続けるよ。