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果実の帰属

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気づいたら黄色に白で[ 除 外 ]って書かれたタグが貼られていた肘

この土地を離れぬ自由謳歌する鉢植えだって大いに増やす

いまぼくのもち得る庭はルーバルの鉢の号数足した大地だ

上に伸び始めたオリーブたまに鉢を回されちゃって困惑しとる

新鋭短歌シリーズの帯日焼けしてみどりは割と頑張ってるけど

たまきはる輪廻転生あるならば石田ゆり子の犬へワンチャン

果実とはひとが維持している庭をありがたがって過ぎていく午後

消耗品なのだぼくらこんな値で売り飛ばされてみずから売って

生活は誰がためじゃない 飲食で働く人にラブって気持ち

髪が伸びる過程すべてを見守って、ショートにしたらまた見守って

たぶんもう泣かなくていい家だからただラの音でただいまと言う


(2021年12月、まだ足は着く)

「蝉時雨」みたいな言葉を発明するまで続けるよ。