暁に消える人 1 七澄シロ 2019年9月29日 12:17 「時間」「ん……」「何か食べる?」「いいや、帰ったら飯あるだろうから」服を着てさっさと玄関へ向かう背中を見送る。「じゃあまた」肩越しに告げられたのはいつも通り先の見えない約束だった。カーテンの隙間から漏れる暁光が忌ま忌ましい。朝が来ても貴方が隣にいるなら、美しいと思える筈なのに。■ □ ■■ □ ■■ □ ■言葉の行方様企画『暁』 ダウンロード copy #恋愛 #掌編小説 #朝 #140字小説 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート