七澄シロ 2020年7月14日 22:55 久しぶりのアルコールにぼやける頭が心地良い。そうだ、いつだって僕は考えすぎる。こんなふうに少しだけ夢見心地でいられたら、きっともう少し楽に生きられた。例えば、幸せで不確かな夢の中でだって。空っぽの右手を握り締めて、ごめんと呟く。あの日握り潰した言葉はまだ、この手の中で泣いていた。 #小説 #思い出 #お酒 #140字小説 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート