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2月の夜、晴れ。

かじかむ指先を目一杯握りしめて口を開く。
言葉を探して詰まって噛んで思うように進まないのに、急かさず笑わず頷きながら聞いてくれるから今この瞬間も想いが募る。

「好きなんだ」

ようやく言えた一言にまた頷いて君が口を開く。
思わず俯いた頭上から降ってきたのは、ずっと聞きたかった君の答えは。

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