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夫が3ヶ月の育休をいただきます。

夫の育休が始まった。

妊娠中から「育休いつ取るの?」と繰り返しプレッシャーをかけ、パパママ学級でも周囲に夫は育休を取りますと宣言していたが、まさか2020年はダブル育休で幕開けなんて。

正月は互いの実家でのんびりしていたので、本格的な生活は1月9日から。期間は3ヶ月。営業職としては思い切った判断だと思う。

息子は7ヶ月になった。なぜこのタイミングかというと、「今じゃない」が重なったからだ。

産後1ヶ月は母が上京して世話をしてくれたし、その後は夫の仕事が立て込んでいた。夏は1ヶ月ほど実家に帰省した。私が秋に復帰するなら入れ違いで育休を取ろうかと話していたこともあったが、保育園は空いていないし、何より赤ちゃんは可愛すぎてそばにいたい気持ちで溢れかえっていた。私の育休が終わった後に取ってもらったほうが何かと楽だろうとも考えたけど、夫婦での育休タイムを優先した。

ようやく訪れた「今」はちょうど離乳食が1日2回になるタイミングで、2ヶ月後には3回食になる。結果的にありがたい時期だ。

にしても、スタートダッシュがすぎる。

育休1日目、夫はびっくりするくらいエンジンフル稼働だった。

起きるのこそ私より遅かったが、離乳食を食べさせて着替えさせ、離乳食用にかぶを煮てすりつぶし、10倍粥を作り(本当はもう7倍粥にしたいところだったのだけど)、息子の分の洗濯をしてから自身のシーツを洗い、バスマットとトイレマットを洗い、ミルクを飲ませおむつを交換し、保育園の手続きに行き(昨年のうちに園が決まったという奇跡)、スーパーで買い物をし、夜の離乳食を準備して食べさせ、大人用の夕食まで作ってくれた。

か、完璧かよッ!!!!!

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ただ……スタートダッシュが過ぎるではないか。

夫曰く、初日だから張り切ったそうだ。初日にやらなかったら今後絶対やらない。初日がピークだそうだ(ヲイ)。

普段から夫とは料理洗濯家事全般を分担していたので、特段ツラくはなかったようだった。でも、息子を連れて外出した後にご飯を作るという流れには疲れを感じていた。それをやっていた私を褒めてくれた(照)。

こっちはカッチカチやぞ。

一方の私はというと、午後は予定があり丸々外出。息子と離れる時間が長くて寂しいのなんの。

外出中、刻一刻と張っていくパイ。カッチカチになり血管が浮き出て超サイヤ人然としている。産後7ヶ月、6時間もすると痛みはMAXだ。比例して、我が子は腹を空かせていないか、夫と二人で大丈夫かと言う思いが募った。

夕方帰宅すると、離乳食を済ませた夫からバトンタッチ。パンパンのパイを息子に向けた。パイに夢中の息子とのふれあいは、見つめる、撫でるくらい。キッチンに立つ夫に「今日はお風呂お願い」と言われ、ふれあいもそこそこに風呂の準備。風呂の中では二人っきりだが、長湯は禁物。そうこうしている間に、もう寝る時間(うちではだいたい20〜21時に就寝)。水分補給をして、寝かしつけ。

あれ?これって今までの夫の過ごし方じゃないか。

夫は育休前、お風呂担当大臣だった。どうしても仕事の都合がつかないとき以外、飲み会があろうと夜中に仕事が入っていようと趣味のフットサルをするときであろうと、19〜20時(ときにはそれよりも早く)には帰宅し、大臣業務を遂行していた(ちなみに通勤時間は20分強)。

夫はそれでも「寂しい」と口にしていたのだ。もはや感謝を上回り、「この人は子ども好きなのね」と感心した。当時の私は1日中息子にべったりだったので、夜のひとときくらいがちょうどいいのではないかと思っていた。

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物足りなさとワクワクと。

でも、今ならわかる。

風呂と寝かしつけだけでは、息子の素が見えない。

それまで見ていた、おもちゃを舐め回したり飛行機ポーズをしたりなぜかニヤッとしたり急に奇声を発したり、なんでもない姿を楽しむ時間がない。「寂しい」のだ。物足りないのだ。

これも夫の育休が始まったがゆえ味わえた寂しさ。7ヶ月積み重ねてきた役割分担は一旦リセットされるけど、新たな時間の過ごし方にワクワクしかない。

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