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カウンセリングに挑戦したら、感情にのみこまれてしまった話

カウンセリング講座で、カウンセリングを絶賛学び中。
今回は、2度目のカウンセリングに挑戦したときのお話について書こうと思います。

カウンセリング初挑戦時の反省を踏まえて、カウンセリングの3原則をちゃんと意識する!その中でも、まずは「受容」「共感」を意識する!
と意気込んで臨んだ、2回目のカウンセリング、時間は10分間。

胸がいっぱいになってしまう

結論から言うと、たった10分間で、わたしはもう胸がいっぱいになってしまって、聴くだけ、相談者さんのお話から感じる感情を味わうだけで精一杯になってしまったのでした。どうしていいのか分からなくて、ここから一歩も動けないような感覚でした。

実は、カウンセリングを終えたあと、カウンセリングで伺ったお話は、相談者さんご自身の悩みではなかったことが分かりました。
(カウンセリング講座では、相談者役をする人は、自分以外の人の悩みをその人になりきってお話してもOK)
そのことが分かって、わたしは、「ああ、今お聞きしたつらい、苦しい感情を、目の前にいるこの人が味わったものではなくて良かった…」と、ほっとしてしまい、涙があふれてしまいました。

その後も、ずーっと胸がいっぱいいっぱいで、ぼーっとして、なんだかふわふわしたような感覚が続きました。
(寝たら次の日には回復しました。睡眠ってすごい。)

1つの感情にのみこまれてしまった

なんだかこれじゃあだめな気がする。
そう思い、思い出した本がありました。

この本に、「共感しすぎるということ」というテーマについて、このようなことが書いてありました。

相手が何かを怖いと感じているときに、一緒になって怖いと感じてしまい、それ以上、一歩も動けなくなってしまう。何らの柔軟な発想も、客観的な情報も、勇気づける影響力も、もたらすことができなくなってしまう。(略)まるで魔法にかけられたかのように、相手と同じ見方に陥ってしまい、同じ視野狭窄にはまってしまう。

杉原保史著「プロカウンセラーの共感の技術」より

もしかすると、わたしは相談者さんのお話から感じた1つの感情にのみこまれてしまったのかもしれない、と思いました。
その感情に焦点が定まってしまって、視野がものすごく狭くなってしまって、いっぱいっぱいになってしまったのかもしれません。

杉原氏は、このような状態を「共感の焦点が固定されすぎている」と言い、こうつづけます。

共感の焦点を広げましょう。そうすれば、相手の中に、焦点づけられた気持ちだけではない、他の気持ちがあることが見えてくるはずです。大事なのは、ロックを外すことです。共感している気持ちはそのままにしておきながら、その外側に出てみることです。(略)
肩の力を抜き、深く息を吐きましょう。緊張を解いて、共感の焦点のロックをはずしてください。共感の焦点を広げるのです。

杉原保史著「プロカウンセラーの共感の技術」より

カウンセリングを学び始めて、そもそも「共感」の1歩を踏み出したばかりのわたしには、高度すぎる技術なような気はします。
ですが、今度また目の前の感情でいっぱいいっぱいになってしまって、動けなくなってしまったときには、このことばを思い出して、まずは「肩の力を抜いて、深く息を吐く」ことから始めたいなと思いました。

ホット&クールに

カウンセリングの基礎講座で、先生は「ホットな気持ちで相手に接しつつ、クールな気持ちでいる」ことが大切だと言っていました。

これってめちゃめちゃむずかしいんだなあ、としみじみしました。

相手に「受容」「共感」し、あたたかい気持ちでいながら、冷静に落ち着いて俯瞰して場を、自分を見つめながら、どうすればよいのかを考える…。
こんな感じでしょうか。

うーん。むずかしい!

少しずつ、少しずつ、頑張りたいと思います。

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