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筋力至上主義の懸念点①【まずは筋力とは何かを理解する】

こんにちは、Sonnyです。

昨今、スポーツジムが流行り、「筋力をつけよう」というムーブメントがとても強くなっています。

筋力をつけようという話は、健康増進、ダイエット、スポーツ上達など、いろんな文脈で語れる、幅広い話です。

ただ、理学療法士としてこのような筋力至上主義にちょっとした危機感があります。

大前提として、筋力は無いよりはあった方がいいとぼく自身も思います。ただ無闇にただ筋力をつければいいという考え方は少し危険を伴うのです。

この記事では、それぞれの細い領域(例えば、健康増進やスポーツなど)を語る前に全体的な総論を解説します。

♦︎”筋力”適切に理解しよう

今現在筋力をつけたいと思っている皆様は、なぜ筋力をつけたいと思っているのでしょうか。

冒頭でも触れましたが、筋力をつけたいと思う理由は人それぞれあると思います。

まずは、”筋力”というものを適切に理解しておきましょう。難しい話をするつもりはありませんので、安心してください。

一般的に、筋力計測には”kg”を使います。ですから、その筋力がどのくらいのものを持ち上げることができるかが筋力が意味するところです。

これはあくまでも計測するという限定的な話で、日常生活で使うことができなければ意味がありません。例えば、階段を上り下りする時を想像してみてください。登山の行きと帰りでもいいでしょう。

高いところに上がっていく時と下に降っていく時には筋力に使い方が違います。上がる時にはアクセルのように「グッと」踏ん張るような使い方になりますし、反対に降る時にはブレーキのように「そろそろ」と速度の原則のために使います。

専門的にいうと、前者を求心性収縮、後者を遠心性収縮と表現します(これは知らなくてもいいです)

まだあります。

つま先立ちをすることと、縄跳びを例に挙げてみます。縄跳びをするときには基本的につま先だけで飛びます。これは単純なつま先立ちの運動を形は似ています。基本的にはどちらもふくらはぎの筋力やアキレス腱を使います。

これ、実際にやっていただくとわかるのですが、つま先立ちの運動を50回やるのと縄跳びを50回飛ぶのは、天と地ほどふくらはぎの疲労感が変わります。

これを片足でやろうものなら、つま先だち50回は至難の業ですw

つま先立ちの使い方は能動筋力、縄跳び的な使い方は受動筋力(いわゆるバネ)と言います(これは覚える必要はないけど感覚的に知っていれば十分です)


意外と長くなってきたので、今日はここまで。
続きは次回の記事で、【筋力=パワーの間違い】をテーマにします。

それでは。


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