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保活の話。女医の子どもは認可保育園に入れないって本当?

現在フリーランスをしてる40代の女医
なつ🌱です。

題名の問の答えは、
「本当ではありません。」
認可保育園、女医の子どもも普通に入れます。

でもこの話、昔私の周りの女医たちの間で、
本気で囁かれ続けていたんです。

そして女医の先輩から
この嘘話を聞いた20代の私はまたアホなことに
「そうなんだ!!」と完全に信じていました。
若い時の私、素直、、慢性思考停止!

今回は女医が妊娠したら大体の人が必要になる保育園の話です。

保育園とは?女医の子どもが入る保育園は?

を書いてみます。

これから結婚して子供を産んで働きたいな、という若い女医さんどうぞ読んでください。

既にワーママの女医さんは鼻で笑ってください。
男性も、親になるんでしたら是非。

また、男性医師管理職の方も産休育休前後の女医さんの動向を理解するために是非!


まず保育園とは?

全国保育協議会によると、保育園とは

親(保護者)からの申し込みにより、
親が働いている、病気の状態にある等の理由により家庭において十分に子どもを保育できない場合に、家庭に替わって子ども(0~5歳の乳児および幼児)を保育するため、児童福祉法に位置付けられた「児童福祉施設」

全国保育協議会

とのことです。

妊娠するまで私、恥ずかしながら
保育園幼稚園の違いもよく分かってませんでした。

独身の女性は子供を妊娠するまであまり知らないし
子供がいる男性の医師も
独身だったり
共働きでも妻に任せきりだったり、
専業主婦の奥様がいる場合は、
違いをあまり理解してない人も
多いと思ってます。

保育園幼稚園の違いは
簡単にいうと

保育園は
共働きの家庭のお家が日中預ける場所。
0歳3ヶ月から6歳就学前の子供が入園できる。
基本時間は7時台〜18時となってるところが多いです。(月齢や自治体、保育園によって多少違いあり)
管轄は、厚生労働省。

幼稚園は
3歳から6歳就学前の幼児が入園できる。
基本時間は8時半〜15時くらい。
(通園バスもいれて)
最近は延長保育している園も増えてる。
管轄は文部科学省。

幼稚園は基本預かり時間が短いので、
両親とも常勤、正社員(9-17時とか)勤務の場合はほとんどが保育園選択になります。

また、幼稚園は3歳児からの園が多いので
出産後数年内に仕事復帰する女医は
多くの方が保育園選択になると思います。

※以下に当てはまる女医のお子さんは幼稚園で大丈夫かもしれません。
0−2歳の間は、仕事復帰しない、または仕事中祖父母が面倒見る。
延長保育できる幼稚園に入園する。
仕事復帰後、幼稚園に送迎保育してくれる祖父母がいる。
当分、短時間非常勤勤務のみする。

保育園の種類

では、女医が産後1年以内の復帰を考え、
仕事中の子供の預け先として保育園を選択したとします。
次に必要な知識は保育園の種類です。
以下の2つに大きく分類されます。

認可保育園
認可外保育園

「認可」とは国が定めた児童福祉法に基づいて各自治体から認定を受けた、という意味になります。
児童福祉法に定められている認可の基準は
一部例を挙げると下記になります。

保育士の人数
施設の広さ
設備など

認可外保育園は、上記基準全ては満たないが、各自治体の定めた要綱に基づいて運営されているそうです。

大雑把なイメージとしては

認可保育園は保育所として、国の基準を満たす施設。基準を満たしているので園庭があり部屋が広め。0歳から5歳児クラスまである大きい園が多い。

認可外保育所はそれ以外ですね。
園庭があっても小さく、部屋が狭いことが多い。園児の受け入れの数も少人数であったり、0−2歳時クラスまで、ということもあります。
認定こども園、小規模保育所、企業内保育所、家庭的保育事業(保育ママ)などさまざまな規模の保育所があります。
東京都は独自に「認可」ではない「認証」保育所というものもあります。

どの保育園に入園すればいいの?

この質問に明確な答えはないとは承知ですが、
個人的には家から近い認可保育園が第一候補だと思います。

国の基準を満たしていて、より安全で広い施設で、子どもが小学校就学前まで伸び伸び過ごしやすいからです。
産後1年以内復帰で、子どもを0歳から預ける場合は家の近くの保育園で認可保育園があれば、そこが第一候補になるかと思います。

家から近いというのは本当に大切な条件で、日々の積み重なる送迎の疲労が軽減しますし、夫婦で分担して送迎がしやすくなります。
(どちらかの職場に近い保育園にすると、保育園に近い側の親が病や様々な事情で動けなくなった時、その間の家庭運営がかなり大変になります。)

認可外の保育園保育所が1番家から近い場合は、1番近い認可保育園と比較検討になると思います。

大事な子供のことなので、産休育休も取得されていることでしょうから、認可でも認可外でも必ず複数施設見学に行くことをおすすめします。

具体的な保育園の探し方

認可保育園は、自治体の保育園要項にその自治体に存在する保育園一覧があります。
保育園要項の冊子書類を自治体役所にもらいに行けば相談もできるし確実ですが、最近は自治体ホームページに書類が閲覧できるようになっていることが多く、こちらで見るのも便利です。
認可保育園は、子どもの居住地が保育園と同じ自治体でないと原則入園できません。

一方、認可外保育園保育所は居住地と保育園の自治体が違っても入園可能でることが多いです。
認可外保育園保育所を探すときは、Googleマップなど最新の地図で探してください。
特に自治体の端の方に住んでる人は、家から1番近い保育園が隣の自治体の認可外保育園だった、ということはよく有り得ますので、チェックしてください。

保育園の申請方法・時期

認可保育園、認可外保育園も年中随時入園申請は受付しています。
しかし都心部であればあるほど認可保育園に
年度途中で入れることは稀です。
都心部はどこも定員いっぱいであることが多いので、何らかの事情で年度途中の退園児童がいないと、入ることはできません。
随時入園の申請は、申請を出すだけ出しておいて期待はしない、ということが多いです。
認可外保育園だったり、地方でもともと定員が余っている認可保育園は随時入園申請で入れるのではないでしょうか?
都心は認可外でも定員いっぱいが多いです。

というわけで、
ほとんどの人は、4月年度はじめに保育園入園となると思います。
年度はじめに仕事復帰してくれると職場も人事考えやすいですしね。
(実際は慣らし保育があるので4月下旬か5月から復帰ですが、、、)

「年度はじめの保育園入園」の申請
どこの自治体も10月頃、一斉に申請受付を開始します。

昔は役所まで手書きの申請書や必要書類を持って行って、
職員に書類の不備がないかチェックを受けてからの申請受理、
となってたんですが、
後輩たちの話聞くと最近は郵送メインで自治体によっては?認可外保育園によっては?電子での手続きもあるそうですね。
行政手続き、コロナパンデミックの与えた影響は大きそうですね。
役所もどんどんIT化してくれると嬉しいです。

認可保育園の入園可否通知書はだいたい1月末から2月上旬です。
寒い時期に通知書がポストに届くのをドキドキしながら待っていた気がします。

定員が随時埋まっている認可外保育園も
年度はじめの入園申請
(特に0-1歳クラス)は、認可にならって入園申請を一斉に受け付けているところが多いようです。
しかし、認可保育園(自治体が全ての認可保育園の入園受付を管理)と違って、認可外保育園は独自で入園受付をしているので、各保育園毎のルールに従う必要があります。

私の印象では認可保育園の入園可否通知の1-2週間後に、入園決定を通知する認可外保育園が多いです。
(認可に入園決定した保護者は、認可外の申請をキャンセルするので。)

また「認可に申請しないキャンセルしない、という約束であれば入園料を前払いして、10月頃に来年度の確約します」というような認可外保育園もあるようです。
認可外は認可と違って自治体管轄ではなく、補助金も少ないですからね。
いっぱい申請を受付てもあとで、大量にキャンセルされて結果定員割れされることもよくあるそうです。
キャンセルされると収入が減り運営できなくなりますからね、認可外も必死です。受験と違って受験料で稼ぐこともできませんしね。
認可外は本当に治外法権というか、自治体が管轄しない分保育園保育所によっても独自ルール満載なので、よく調べてください。

よくニュースで問題になる保育施設などの児童虐待は、
ほとんどが認可外施設や私設幼稚園です。
もちろん認可外や幼稚園でもとても良い施設もあるし、認可保育園だからといって全て信頼できるとは言えませんが、気には留めておいて、
必ず見学に行って自分の目で見てよく話を聞いてください。

女医の子どもが入れないって話は?

これは都心部の女医の間で、20年前くらいによく言われてました。
最近は共働き先人たちのおかげで、保育園の数が増えましたが、昔は絶望的に園の絶対数が少なかったですよね。「保育園落ちた、日本◯ね。(2016年)」事件より前の時代です。

なんでそんな話が女医たちの間で
囁かれたのかというと

昔は認可保育園が少なく、女医さんの子どもも例に漏れずほとんどか入園できない状況だったそうですそんな中、絶対復帰したい、上司から復帰しろと圧をかけられた女医たちはどうしたかというと、

→高額なお金を払えば入りやすい認可外保育園に入る
→高額なお金を払ってシッターを雇う

とにかく働いて稼いで
お金でどうにかして保育園にいれてたんですね。

それが数年続くと、
男女問わず医者の中で
「病院で働いている女医の子どもは認可保育園には入ってない」
ということが認識され、
今度は
「年収が高い女医は認可保育園に入らない、入れない」

と、よくわかってない男性医師、後輩女医がどんどん勘違いして
認識が変わっていったんですね。
(この勘違いは、保育園入園の基準で生活保護世帯や低所得世帯が優遇されるというものがあるからだと思われます。ある一定以上の収入では、保育料の差はありますが入園基準は関係ないんですけどね。)

ついには勘違いしたまま自分で調べない後輩女医が
「認可」はどうせ申請しても入れないんでしょ?
認可保育園に入所申請すら出さない。

そしてまたその女医が
後輩女医に勘違いを本当のことのように伝授していく、、
そこに恥ずかしくも私もいると、、、
と謎のループが起きていました。
(謎のループの末端にいました、、、)

ただただ思考停止で調べず、
先輩の言葉を鵜呑みにし続けた人が
何人かいてこうなっただけです。

医者って医療に関しては皆エビデンスエビデンス言うのに、こと行政のルールに関してはすぐ変更されるし複雑で調べるのが億劫に感じて、先輩の話ひとつを信じてしまったりしません?
医者あるある、と私は思ってますが、、、

そんな勘違いをしている間に、日本◯ね事件を経て
どんどん保育園の数は増えていき
今では女医の子どもも普通に認可保育園に入園できている
ことが多いと思います。
(共働き先駆者たちに感謝。)

昔のおかしな話で、
最近は保育園も増えたのでこんな馬鹿な話信じる人は
もういないと思いますが、
保育園の話に限らず、似たようなことは多々あります。

みなさまも何か自分の知識が不足している分野を知ろうとするときは、特に行政分野は医療同様、エビデンスがあるもの(自分の自治体のホームページなど)を見たり聞いたりしてくださいね。

おわりに

保育園とは?から
保育園の種類、探し方、申請方法を簡単に紹介してみました。

あと昔の女医さんの都市伝説的な保育園嘘話が横行した、
というどうでもいいことを話してみました。

教訓は
自分の大事な子供のことは、自分で調べて全ては鵜呑みにせず、
実際見て比較検討して自分で答を出しましょう

です。

参考になりましたら幸いです。


私は保活を2回やってますので、保活について個人的に思うこと、女医の認可保育園の探し方入り方のちょっとしたコツなど記事書けたらいいなと思ってます。
→書きました!有料で申し訳ありませんが良ければどうぞ🙇‍♀️

https://note.com/natsujoi/n/n52a7d8b67290

他にもリクエストあればコメントくださると
嬉しいです。


それではまた。


サポートありがとうございます! めちゃくちゃ励みになります!!