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読書は日々の癒しである

 エッセイを読むのが好きだ。
 昔はあまり好まなかったが、20代中頃辺りからよく読むようになった。
と言っても、特定のジャンルで活躍されてる方々のエッセイが主だ。そのジャンルとは、小説家、アーティストや俳優、声優の方々の本だ。
 最初の入口は三浦しおんさんだった。
 まだ書店で働いていた時に、当時の店長から勧められて手に取った。それまではエッセイを読む機会はあまりなく、むしろ興味のないジャンルだったため、はてさてどんな感じなのかしら?と思いながら読んだ。
 なにこれ、めっちゃ面白いじゃん
 これが第一印象でした。数冊ほど読んだが、どのエッセイもとても面白かったのを覚えている。
 さらに読んだのは作家の朝井リョウさん、女優の杏さん、星野源さん。声優の宮野真守さん、坂本真綾さん、斉藤壮馬さん、細谷佳正さん等の様々な活躍をされている方々の本だ。
 日々の生活に関わるエッセイは、その人の彩る人生や苦難、生き方について触れることができて、普段は知ることのできない一面や自分と同じような悩みを持っていたりするんだなと思うと、何だか安心するのだ。
 また、旅行に関する話だと一緒に旅をしたような気持ちになったり。食べ物の話では同じものを食べたような気持ちになったりと、文字しかそこにはないのに擬似体験をしているような感覚になる。
 ちなみに落ち込んでいる時に読むのは星野源さんのエッセイだ。彼の紡ぐ言葉もセンスやユーモア溢れる文章にいつも元気をもらっている。朝井リョウさんも同じような感覚で読んでいる。いい意味で頭を空っぽにして読めるから気分転換になるのだ。
 最近は新しく好きな本が増えた。蒼井ブルーさんが書かれた本でTwitterでつぶやかれた言葉を集めた作品とのことなのだが、彼の紡ぐ言葉はクスっと思わず笑ってしまったり、共感したりとまるで今の自分の気持ちに合わせてくれたかのように、その時欲しい言葉が載っていたりして、まるで回復魔法のような本だなと私は思っている。きっかけは書店で見かけた「こんな日のきみには花が似合う」という本だった。内容についてはあえて触れないが、もしも気になった方がいたらぜひ手に取って読んでほしい。もしも自分が今書店員でいたら、きっと上司に頼み込んで一棚空けてもらいコーナーを作ってPOPを張り切って書いていたと思う。
 
 年が明けてあっという間に半月が過ぎた。何も変わらない毎日だと思っていても、小さな変化は必ずある。変わらないといけないと思うこともあるし、やり始めないといけない事もある。そのための準備もしつつ、自分の心に耳を傾け己の人生について考えていく過程の途中で、なんか疲れたなーと思った時に好きなエッセイに触れて元気を分けてもらいながら過ごしていきたい。


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