見出し画像

「結婚詐欺に遭った女性のその後」の恋愛&結婚

コロナ禍からもう1年半。昨年の夏には、年内に収束するのではという噂もことごとく消えてしまって、第二波へ。

昨年の12月に感染率倍増のデルタ株が子供たちの感染も増加させるという専門家の指摘に国民は不安が高まったが政府は具体的な対策を講じず、今年すぐの常事態宣言でも政府は繰り返し「お願い」ベースで自粛を求めてきた。だが、政府が強行に突っ走って開催した五輪の頃には感染が爆発的に増えて、2021年8月には「災害」というレッテルが貼られた。

「自分の身を守るのは自分」という虚しさが募れば、恋愛や婚活も盛り上がらなくなるのは当たり前。結婚式をあげたり披露宴を行うことも自粛だとお願いされたところで、新しい門出の一歩を踏み出すカップルにも、冷たい風が吹くだけだ。

「自粛に慣れてしまったから」と感染拡大の原因を国民にせいにする行政の傲慢な態度も、さらに冷たい風を吹かせてしまう。

それがあからさまになったのは、若者向けのワクチン接種会場のこと。予約票をもらうために「並ぶ」というアナログ方式を打ち出したのは東京都で、会場前には長蛇の列が並んだ。小池都知事の「密でしたね...工夫してほしいですね、現場で」のコメントに、SNSでは「他人事のような発言」「まさに日本の縮図」と批判が殺到。

このように国民を守るために法律を作ったり実現するのが行政のはずなのに、いつのまにか国民のせいにするという図式がくっきりと見えたから、ますます政治不信になってしまう。

また反コロナワクチンやらコロナが中国によって仕組まれた政治テロなどの陰謀論の情報が飛び交ったりと、次第に情報に対する不信感が深まっていくと、危機感を覚え、イライラが募り、人と人との間に分断が起こっていく。ワクチンを打つ打たないという二分化を筆頭に、生きていくためにお酒を提供する、しないという対立まで、分断がさらに深まると、「自分の身を守るのは自分」という保身と孤立が募ってゆく。

保身と孤立は孤独を助長させ、孤独から自分を守るために、自分の都合の良い情報しか信じられなくなってしい、遂に取り返しがつないような次元へと向かってしまうーーー


一年半にも渡る私たちの「コロナ疲弊」を分析しているうちに、春から夏にかけて連載した週刊女性の「結婚詐欺に遭った女性たちのその後」の女性達の恋愛や結婚観にぴったり重なることに気づきました。

結婚は「死が二人を分かつまで」共に一緒に生きていくことを約束した契約です。公証役場で作成される契約書とは異なり、結婚届を役所に届けてからがスタート。結婚式や披露宴など一大イベントをしてもしなくても、親族や友人らに祝福されていくうちに「幸せになる」と誓いあい、日々の中で思い出をたくさん紡ぎしていくうちに、だんだんと夫婦になっていくのが結婚なら、

相手に金銭目的で騙されて結婚式も新しい生活も一瞬で消えてしまい、それによって精神的に立ち直れなくなるほどボロボロになると「恋愛や結婚に対して前向きではなくなってしまうかもしれない」という想像が湧いてきます。

現に結婚詐欺に遭った二人の女性が、「二度と結婚するつもりはない」と決めますが、その後に別の災難が待ち受けていました。

★自称・御曹司に600万円貢いでどん底を見た30歳婚活女性、“パパ活”で復讐を誓った結果

自称・御曹司に600万円貢いでどん底を見た30歳婚活女性、“パパ活”で復讐を誓った結果 | 週刊女性PRIME (jprime.jp)


★結婚詐欺に遭って“非婚”を誓った30代女性、商社マンと楽しんだ「10年不倫」の代償
結婚詐欺に遭って“非婚”を誓った30代女性、商社マンと楽しんだ「10年不倫」の代償 | 週刊女性PRIME (jprime.jp)

二人の女性に共通しているのは、「自分の身は自分で守る」ことと正反対の自虐的な不倫でした。結婚の夢も期待も喪失してしまった先に待ち伏せていた孤独を埋めるための手段だったのなら、とても辛い選択です。

さらに拝金主義が深まった女性は、自己保身のために自分にとって都合の良い情報だけを選び、いつのまにか男の言葉にも耳を傾けず、女版“裸の王様”になってしまったという悲哀が漂います。

★結婚詐欺に遭った女性たちの“その後”、いつのまにか「金の話しかしない女」に
結婚詐欺に遭った女性たちの“その後”、いつのまにか「金の話しかしない女」に | 週刊女性PRIME (jprime.jp)

三人の女性達に共通するのは、結婚詐欺に遭って傷つき、恋愛や結婚観も一変し、自己保身のために自分にとって都合の良い情報しか信じることができなくなってしまったこと。「愛は与え、そして与えらえれる」という関係から遠ざることによって、社会とのズレをも感じているから、幸せそうな笑顔になれないのでしょう。そして素直に話せるような本当の友人がいないことも、彼女たちの孤独を一層深めていったのだと思います。

そして連載の最後。結婚詐欺に遭った女性が、復讐とは異なる選択をした理由とは、何でしょう。

★婚活パーティーで仕組まれた罠、結婚詐欺師に心もお金も奪われた適齢期女性のリアル
婚活パーティーで仕組まれた罠、結婚詐欺師に心もお金も奪われた適齢期女性のリアル | 週刊女性PRIME (jprime.jp)

不幸は誰にも起こり得ることです。でも不幸を不幸のまま終わりたくないという強い意志が、困難な状況を救ってくれることもあるのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?