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英語学習というと、ついすぐに本を買ってしまう人が陥りがちな落とし穴

大人になってからですが、新しい参考書や学びの教材を手にすると、なんだかそれを選んで買っただけで、その内容が既に自分のものになったような気になります。
皆さんの家にも、買ったけどサッと目を通しただけ(あるいは実は読んでもいない)という本、結構あるのではないでしょうか。

実はここに、特に英語学習者は十分に気をつけたい落とし穴が潜んでいます。

その1冊が終わった段階で身に付いたものは何か

たとえばダイアログと単語・イディオム解説等のついたものを購入し、学習を進めていくとします。
このとき、皆さんは1ページをどの程度深く学習するでしょうか。

以前サポートしたことのある英語学習者の学習方法は、
「意味を確認する。音声も確認する。特に文法的に不明点もない。音読してみる。ミニクイズにも正解した。よし、次のページだ!」
というペースでした。
その方は学習意欲も高く、どんどんと学習を進め、1冊の学習を終えると次の本の学習をしていましたので、本人にも学習している感覚がありました。
ところがその方の英会話力はなかなか伸びていないという状況でした。

ヒアリングをしてみると、1冊終えて次に行くが、「その1冊が終わった段階で身に付いていたものは何か」「英語で何が言えるようになったのか」となると、「何を学習したかもはっきりしない」「本の中に出てきた例文も正確に思い出せない」という状態でした。

1ページに1週間かかったっていい。
学習テキストは、「狭く深く」が英語マスターの鉄則

もしもこの方ようなペースで学習しているとしたら、次のページに行く前に是非立ち止まってみてください。
そのページの内容は、自分の口からスラスラ出てくるようになりましたか?
「次々と新しいページを学習し1冊終えてあまり内容が記憶に残っていない」という状態よりも、「1ページにかなり時間がかかるのでなかなか前に進めないけれど、学習したところは確実に再現できる」という方が確実に英語が身体に蓄積されていくということですね。
(じゃあどうやって1ページを深く学習していくのか・・・については、別の機会に触れさせてください)

新たに買う前に、既に手持ちの教材への取り組み方を変えてみよう

  • 新たに手に取った本が非常に自分に合っていて、モチベーションが他と違って爆上がり

  • 自分が理解しにくかった分野が立ち読みの時点で理解できた、目から鱗!

という本に出会った場合は、是非ご購入ください!きっと素敵な学習体験ができると思います。でも、もしそこまでではなければ、恐らく家の本棚に既にある教材を改めて開いてみて、1ページごとにじっくりじっくり取り組んでみてください。学習内容を再現できる分だけ、自分がアウトプットできる英語が積み重なっているということになります。
かなり学習しているはずなのに、学習の仕方によっては学習内容が身に付かないという落とし穴、気を付けていきたいです。


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