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友だち未満。

今日はとても珍しい夢をみた。

昔付き合っていた彼と、再会した夢。

わたしは友だちだか知り合いだかのアパートにきていて、2階にある部屋の玄関の前でずっとその人を待っていた。
するとアパートの下の道路に、自転車がひとつ止まって。
視線を感じて下をみると、自転車に乗っていたのはその彼だった。

話を聞くと、どうやらその彼はわたしの友だちの部屋の、隣の隣に住んでいるらしい。
アパートの廊下で、どこからか出てきた椅子に座ってふたりで話していた。
懐かしいね。元気?なんてことを言いあって。

夢の中なのに、もう何年も会っていないのに、やたら鮮明にその彼の姿や表情が描かれていて。
起きたあとはあまりにもリアルな夢に、現実なのかと少し戸惑ってしまった。

どうしてそんな夢をみたんだろう。
付き合っていた頃ですら、夢に出てくるなんてほとんどなかったのにな。

とても好きな人だったけど、付き合うのがはじめてだったわたしたちは、好きな人と手を繋ぐ方法すらわからなかったんだ。
とても不器用で、とても切ない恋だった。

今は、なにをしているのかな。
繋がろうと思えば繋がれるはずだけど、そんな気も起きない。
来月、懐かしい面々で飲みに行く予定があるけど、きっとそこには現れないだろう。

どんなに好きで、肌や呼吸がぴったり合った人でも、一度別れてしまったら、友だちにも戻れない。
自分からそうしているから仕方ないのだけれど、時々無性に、虚しく、悲しくなるね。

どうか、元気で。
普通に、幸せに、生活していてね。

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世界はそれを愛と呼ぶんだぜ