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日記

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#tanka

3/23 日記短歌 : 春の欠片

見下してくる太陽に見つからぬように布団へ「5分ゆるして」

〈寒い日の利点〉露天に人が来ず貸し切りになることもあります

3/21 日記短歌 : ゆるやかな停滞

気がつけば日が沈んでる今日は何やったっけまあ幸せだけど

ついに花買ったぜ後は片付けと掃除をすれば完璧(きつい)

3/20 日記短歌 : ドラマ

撮りためたテレビドラマを見るだけの日があったっていいでしょ別に

相容れぬ2人出会って紆余曲折思い通わせ心満ちてく

言葉にすれば陳腐それでも心加わりドラマチックが加速

他人の幸せに興味ないけれど幸せでいてどうかこのまま

3/19 日記短歌 : 疲労

「頭いたいから離れていてね、やさしくできる余裕がないからさ」

3/18 日記短歌 : 落差

見上げれば無限の星があったのにこのポイフルは残り一粒

本心を仕舞い込んでいた袋破裂し溢れ痛いのは誰

早起きを決意失敗n日目でもちょっとずつ早まってるし

3/17 日記短歌 : ブランコ

「せんせいはオトナ?」「そうかも」「コドモのがいいよ。まいにちたのしいからさ」

いざこざを無かったことにする呪文「ごめんね」「いいよ」いま使えたら

3/15 日記短歌 : 洗車

ホース先ひとり隠れて空に向け「いいでしょ、これは私だけの虹」

新雪のように輝く我が車ゆびの日焼けもゆるしてあげる

シーツ内アメーバのような掛け布団なるほどだから紐がついてる

3/14 日記短歌 : 緊張

心配があると脳内占められて嫌になっちゃう弾けて消えて!

「数分で何がわかる」と斜に構え志望理由をすらすら並べ

アイデアと魚の共通点ひとつ「どちらも鮮度が命でしょう」

3/13 日記短歌 : 空白

早く「既読」をつけて私のことを嫌う姿が見えてくるから

2歩3歩先ゆく友に足元がゆらぐ「私も進んでるから」

勉強をしている友に思い馳せ動画見ながら編み物至福

3/11 日記短歌 : 気配

太陽のぬくもり毛布はねのけて春色シャツに袖を通して

人混みにぽつり残され沈んでもアイデア浮かべば楽しみだらけ

露天風呂あたたかな春に包まれてそのまま夢に引き摺り込まれ

3/10 日記短歌 : 文字面談

底知れぬ不安が文字に取り憑いて脅かしてくる出てこい真意

脳天を突き刺す雨も「春雨」と形容すればもう舌の上

3/9 日記短歌 : 満腹

絡まった思考「焦げてるうどんよりマシだよ」鍋にこびりついてる

つかみどり手から溢れたものばかり数えてしまう得たものは何